横浜・渡辺監督「高校野球に感謝感謝」51年は「光陰矢のごとし」

[ 2015年8月6日 10:45 ]

神奈川大会決勝戦の試合後、ナインから胴上げされる渡辺監督

第97回全国高校野球選手権大会

(8月6日 甲子園)
 今夏限りで51年間にわたる指導者生活に幕を下ろした横浜の渡辺元智監督(70)が6日、BS朝日に甲子園開幕戦の解説として登場。「成功より失敗、勝負より敗北から学んだ。本当に高校野球に感謝感謝です」と高校野球への思いを口にした。

 甲子園で51勝を挙げ、全国制覇は春夏合わせて5度。7月28日の神奈川大会決勝で東海大相模に敗れ51年間の指導者生活を終えたが、「まさに光陰矢のごとしでね。振り返るには時間が足りない。時間だけが早く感じて今日にたどりつきましたが、充実した51年間でしたね」としみじみ語った。

 最後の夏は甲子園に届かず終わったものの、決勝戦後にはナインから胴上げをされた。「まさに甲子園ではできないことなので、私にとっては最高の引き際の舞台だったと思いますね」と顔をほころばせた。

 松坂大輔投手(ソフトバンク)を擁し劇的な試合を経験して頂点にたどりついた98年夏の大会については「1つの大会で同じチームが3つもドラマを演じるというのは、今思いますとそんなことやったのかなと。奇跡に等しい大会でしたね」と振り返った。

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2015年8月6日のニュース