ロッテ5割復帰!7回本塁突入アウト→9回“お返し”歓喜サヨナラ

[ 2015年8月6日 05:30 ]

<ロ・オ15>9回無死三塁、サヨナラ生還に祝福のウオーターシャワーを浴びる鈴木

パ・リーグ ロッテ1-0オリックス

(8月5日 QVC)
 0―0の9回無死三塁。ロッテ・鈴木は迷わず突っ込んだ。伊志嶺に投じた佐藤達の初球がバックネットまで抜け(記録は捕逸)、今季2度目のサヨナラ勝利。背番号7は歓喜のミネラルウオーターシャワーを頭から浴びせられた。

 「いつまでも(判定を)引きずるわけにはいかない。取り返してやろうという気持ちが強かった」

 伏線は0―0の7回だ。1死一、三塁から代打・サブローの投ゴロで三走の鈴木が本塁突入。タッチが触れた感覚はなかったが、判定は「アウト」。温厚な主将が「セーフですよ」と食ってかかった。伊東監督もベンチを飛び出して、退場寸前の激しい抗議を見せた。「命を張ったジャッジだ」という西本球審の主張に対し、「こっちだって命張ってる」と怒声を上げた。

 その姿にナインは奮起した。今季最多の7連敗中の7月15日。試合前の京セラドームで選手だけでミーティングを開いた。主将の鈴木を中心に「秋に伊東監督を男にしよう」と決意を固めた。その日から7連勝を含む10勝4敗。Aクラスに躍り出た。

 サヨナラ勝利は鈴木の右中間三塁打がきっかけ。ヘッドスライディングは「足がもつれた結果」と周囲を笑わせたが、7回のアウト判定への抗議で「チームがひとつになっているのが分かった」と口にした。勝率5割復帰。日本ハムが敗れ、2位に5・5ゲーム差。ロッテがじわりと浮上した。(君島 圭介)

 ▼ロッテ イ・デウン(6回1/3を5安打無失点)体の調子があまりよくなくてコントロールに苦しんだけど、何とか無失点に抑えられてよかった。

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