花巻東 2年ぶり頂点!大谷先輩の雪辱果たした

[ 2013年7月27日 06:00 ]

<花巻東・盛岡大付>勝利の瞬間、喜ぶ花巻東・細川(中)

岩手大会決勝 花巻東5-1盛岡大付

(7月26日)
 第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は26日、23大会で44試合が行われた。岩手大会では花巻東が盛岡大付を逆転で破り、昨夏の雪辱を果たして2年ぶり7度目の甲子園出場を決めた。

 最後の打者を右飛に仕留めると、グラブをはめた右腕を突き上げた。投打にわたる「二刀流」の活躍で、花巻東を優勝に導いたのは2年生左腕・細川だった。

 「マウンドでは自分がエースだと思って投げた。裏方の3年生が集めてくれたデータのおかげです」

 今大会初先発。直球は120キロ台後半ながら80キロ台のカーブを交ぜて緩急を駆使した。5安打1失点で完投。打っては同点とした直後の5回2死二塁から遊撃後方に落ちる内野安打を放ち決勝点を叩き出した。

 チームは昨夏決勝で盛岡大付に3―5で惜敗。日本ハム・大谷が左翼ポール際に微妙な判定の3ランを浴びる「誤審」騒動もあった。細川は昨秋からベンチ入り。大谷から「ベンチ入りできない3年生の分も頑張れ」とエールをもらい、先輩の雪辱を果たした。

 西武・菊池に憧れて花巻東に進学。決勝前には菊池から届いた過去の優勝シーンや激励メッセージが収められた映像を全員で見て「気持ちが入った」という。くしくも今大会の背番号は菊池と同じ「17」。春季大会直後に左肩を痛め、痛み止めを飲み、テーピングを巻いての登板だったが、気合で投げ抜いた。

 春季大会準々決勝でも敗れた宿敵を下し、2年ぶり7度目の甲子園出場。佐々木洋監督は「去年と同じ日、同じ(三塁)ベンチでやりにくかったが、よく頑張ってくれた。スーパー選手はいないが、力を合わせて岩手から日本一を目指したい」。東北勢悲願の初優勝を誓った。

  ▼日本ハム・大谷(13年卒)甲子園出場おめでとうございます。やってくれると信じていました。県大会では準決勝、決勝と「逆転の花巻東」の底力を見せてもらえてうれしく思います。甲子園では一戦一戦を大事に、仲間と力を合わせ、優勝目指して頑張ってください。OBとして精いっぱい応援します。

 ▼西武・菊池(10年卒)起きたら試合が終わっていた。勝って良かったです。うれしい。甲子園は初戦が緊張もするし一番難しい。何とか初戦を勝ってほしい。バナナでも差し入れようかな。

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2013年7月27日のニュース