前回の悔しさ晴らした 成瀬「絶対1人で投げ抜こうと思っていた」

[ 2012年6月2日 16:26 ]

<ロ・中>中日に勝利し、西村監督(左)とハイタッチするロッテ・成瀬

交流戦 ロッテ9―0中日

(6月2日 QVCマリン)
 ロッテの成瀬がセ・リーグ首位の中日打線を3安打に抑えて今季初完封。試合後のお立ち台では「この点差で中継ぎに投げさせるわけにはいかない。絶対1人で投げ抜こうと思っていた」とエースの覚悟を口にした。

 2回2死満塁のピンチを乗り切ってペースをつかむと、3回以降は三塁を踏ませぬ安定の投球。球種は直球、スライダー、チェンジアップだけだが、高精度の制球で和田、ブランコら右打者には内角に直球を見せ、外角のチェンジアップを効果的に使った。大島、森野の左打者は外のスライダーで料理。「三つの球種で勝てる。これからもこの三つで勝負する」と自信を見せ、「フォアボールが3つあったけど、それで完封できた。今日は100点かなと思います」と自身に満点をつける納得の投球だった。

 先月26日の巨人戦では、完封を目前にしながら9回1死一塁から長野に2ランを被弾。2死から安打を許して交代を告げられ、完封どころか完投も逃した。「前回は9回から2点取られて完封できなかったので…」と雪辱を期したマウンドで見事な投球。「やっぱ気持ちいいですね」と昨年7月以来の完封に満足そうな表情を見せた。

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2012年6月2日のニュース