斎藤バースデー復活必ず「サイトウユウキ」対決にも発奮

[ 2012年6月2日 06:00 ]

記者に囲まれながら搭乗口へ向かう斎藤

 日本ハム・栗山英樹監督(51)が1日、ここ4戦勝ち星なしの斎藤佑樹投手(23)について、今後もローテーションから外さずに起用していく方針を口にした。この日、球宴ファン投票の中間発表で初めて先発投手部門のトップに立った斎藤は次回は、24歳の誕生日となる6日の広島戦(札幌ドーム)に先発する。相手は斉藤悠葵投手(24)が濃厚。指揮官、そしてファンの期待に応えるためにも「サイトウユウキ」対決で1カ月ぶりの白星を狙う。

 斎藤について語る栗山監督の口調は次第に熱を帯びてきた。結論は斎藤との心中だった。「1回飛ばす?開幕投手だからこんなところでそんなことはしない。投げさせますよ」と、勝敗にかかわらず起用し続ける意向を口にした。

 斎藤は5月4日のオリックス戦(札幌ドーム)を最後にここ4戦は勝ち星なしの3敗。前夜のヤクルト戦(神宮)も4回8安打3失点で降板し、その間の防御率は6・61と苦しんでいる。しかし、指揮官は「今は打たれていてもいい勉強をしていると信じている」とキッパリ。この4試合は16回1/3で被安打25と、バットの芯を外して打ち取る本来の投球が影を潜めていることから「どこに問題があるのか徹底して洗い出さないといけない。ゆっくり話そうと思う」として、2日にマンツーマンで緊急会談を行う方針を示した。

 「焦りますよ、やっぱり。とにかく勝ちたい」と斎藤も現状には危機感を抱いている。次回登板は中5日で、自身24歳の誕生日でもある6日の広島戦に先発する。相手投手は7年目左腕の斉藤が濃厚。サイトウユウキ対決には「僕が言うのも何ですが面白いですよね」と話しながら「さすがに誕生日だし勝ちたいですね」と闘志を燃やした。

 球宴ファン投票中間発表では初めて1位に躍り出た。昨季はこの時期に故障で戦線離脱して得票数が伸びず、最終的には「プラスワンチャレンジ」で出場しているが「去年はケガでいなかったことを考えれば、いられるだけで…」と斎藤。先のことは考えない。まずはプロ入り初のバースデー登板で結果を出す。

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2012年6月2日のニュース