センバツ出場の東北ナインが帰郷 夏に向け決意新た

[ 2011年3月29日 18:07 ]

 東日本大震災の被災地から選抜高校野球大会に出場し、初戦で敗れた東北高(宮城)の選手らが29日朝、帰途に就いた。仙台空港が使えないため、大阪空港から福島空港を経由し、同日午後2時45分ごろ、バスで仙台市に帰郷した。

 主将の上村健人(17)は宿泊先の大阪市内のホテルで取材に応じ「もう1試合見せたかったが、この状況で1試合でもやることができてうれしかった」と振り返り「被災地の人に『元気をもらった』と言ってもらえたらうれしい」と表情を緩めた。

 高校では部員や保護者ら約30人を前に「自分たちのできることをやるので、もう一度、応援よろしくお願いします」とあいさつし、夏の大会に向けて決意を新たにしていた。

 五十嵐征彦監督(35)は「微力だと思うが、今まで(地元に)支えてもらった分をお返しし、地域の方々と一歩ずつ前に進んでいきたい」と語った。

 東北高は19日夜に大阪入りし、兵庫県西宮市内などで練習を重ねたが、28日の試合で大垣日大高(岐阜)に敗れた。

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2011年3月29日のニュース