1回戦とは別人 日大三 プロ注目右腕本領発揮

[ 2011年3月29日 14:40 ]

静清戦に先発した日大三・吉永

第83回選抜高校野球2回戦 日大三3―1静清

(3月29日)
 プロ注目の本格派右腕の本領をようやく発揮した。日大三の吉永が1失点で完投。無四球の安定した内容に「思い切って投げることができた。甲子園のマウンドを楽しめた」と笑顔を見せた。

 1回戦は強豪の明徳義塾(高知)を意識しすぎた。腕が縮こまってしまい、7四死球の5失点と乱れた。この日は立ち上がりの一回に得点を許したが、二回以降は回を追うごとに自慢の直球の球速が増していった。

  全国制覇した2001年夏の甲子園大会の時の主戦で、現在はオリックスで活躍する近藤と比べても「素質は同じぐらい」と小倉監督。左打者の外側に逃げるように沈む得意のシンカーもさえ、得点圏に走者を背負った五回と七回は空振り三振を奪った。エースは「真っすぐが良かったのでシンカーも生きた」とうれしそうだった。小倉監督も「ストライクを取れていたので、余裕を持って投げていた」と満足げにうなずいた。

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2011年3月29日のニュース