内海 先頭打者4度出したら失点は当然

[ 2009年8月22日 06:00 ]

<ヤ・巨>6回2死三塁、内海哲也がヤクルト・志田宗大に勝ち越し2ランを浴びる

 【巨人6―9ヤクルト】野球というスポーツはよくできている。3つのアウトに4つの塁。無死一塁、1死二塁、2死三塁…と、1つずつ進めていっても3アウトで本塁には届かない。6回、内海も2死三塁までいった。そこで志田に痛恨の勝ち越し2ランを被弾。原監督も「最後のワンアウトが勝負だった。あの場面をしのいでほしかった」と無念の表情だった。

 ポイントは同点に追いついた直後、先頭の田中を中前打で出塁させたこと。この日、内海は1、2、5、6回と4度、先頭打者に安打を許した。そのすべてで犠打を決められたが、5回まで2失点でしのいでいた。しかし先頭打者を塁に出せば、失点の可能性が高くなるのは自明の理だ。
 内海は14日の阪神戦(東京ドーム)でも1、4回に先頭打者を出し、その回に失点した。それも計3本塁打。この日は前回の反省から「低めに投げることを意識した」。その言葉通り、9安打目まではすべて単打。だからこそ先頭を塁に出しても2失点で済んでいたが、最後の10本目が本塁打だった。貯金26のチームにあって9敗目。自身の負け越しが4と、ここ一番で踏ん張れない姿がこの日も出てしまった。

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2009年8月22日のニュース