マー君11勝目!楽天、今季初の6連勝で貯金生活

[ 2009年8月22日 06:00 ]

<楽・オ>1回、イニングの合間にベンチ前でキャッチボールする田中将大

 【楽天5―3オリックス】マー君で貯金1だ。楽天は21日、田中将大投手(20)がオリックス戦に先発。7回1/3を5安打3失点に抑え、新人だった07年に並ぶ自己最多の11勝目を挙げた。チームも今季初の6連勝で、4位西武との差は1・5ゲーム差。悲願のクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す野村楽天が、球団創設5年目で初めて後半戦で貯金をつくった。

【試合結果
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 汗をぬぐう顔は、正直だった。“負けなくてよかった”。8回途中3失点で降板もプロ1年目の07年に並ぶ自身最多タイの11勝目。今季初の6連勝へ何とか結びつけた田中は、いら立ちを抑えながら言葉を選んだ。
 「全然、ダメだった。助けられました。本当に僕は何もしていない。チームが乗っているときに止めるのは一番、悪い。これで何とか、あした、あさってとこの流れで続いていってほしい」
 違和感は試合前から感じていた。初回のマウンドから走者なしでもセットポジション。前回14日のロッテ戦では投球フォームのバランスを修正するために4回からスタートしたが、この日は最初からだった。初回、失策も絡み先制点を与えた。6回には坂口に4号ソロを被弾。7回2死三塁からはフォークがワンバウンドする暴投で1点差に迫られた。
 普段なら試合中に修正できるが、8回、先頭・坂口にストレートの四球を与えるなど2四球で1死一、二塁としマウンドを降りた。野村監督は試合後、ベンチ前に整列しての勝ち名乗りよりも先に田中に歩み寄って「8回、どうしたんや急にストライク入んなくなって」と“公開説教”。さらに「きょうあたりはスイスイ完投しなきゃ。突発性ノーコン病。プロのピッチングじゃないでしょ」とダメ出しだ。
 それでも自身の3連勝で指揮官の誕生日だった6月29日以来の貯金1。「これからもっとつらい、しんどいところで投げることが増える。きょうみたいな投球をしていたら自分の力を出せない。気持ちも含めてしっかり次のゲームに向けて整理したい」。4位西武に1・5ゲーム差とした結果だけが、田中を前向きにした。

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2009年8月22日のニュース