「自然にバットが出た」磯村、先制3ラン

[ 2009年8月22日 18:19 ]

 【中京大中京6―2都城商】出ばなをくじくには十分な一撃だった。中京大中京の磯村は、1回に甘いカーブを見逃さずに左中間へ、豪快な先制3ランをたたき込んだ。「自然にバットが出た」と笑みがこぼれた。

 強打者がそろう中で、2年生は5番を任されている。愛知大会では打率5割をマーク。大藤監督が「右にも左にも打てる」と評する右打者だが、今大会は3試合で2安打と不振だった。準々決勝の前日に打撃フォームをオープンスタンス気味に修正。ボールが見えやすくなり、この活躍につなげた。
 打つだけでなく、女房役としても堂林を支えている。3回戦で、エースは5回途中に降板。勇気を持って内角に直球を投げさせるサインを出せなかった。この試合では堂林の生命線でもある胸元を突く真っすぐをどんどん要求。決め球である低めの変化球をより効果的にした。
 今春の選抜大会ではベスト8で敗退した。4強に入ったことで、頂点も視野に入ってきた。夏6度の優勝を誇る古豪。嫌でも周囲は43年ぶりの優勝を期待する。磯村は「目標はもちろん日本一」と力強く言い切った。

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2009年8月22日のニュース