松井秀、3ラン×2 2年ぶり20発超え

[ 2009年8月22日 10:04 ]

レッドソックス戦の5回、右越えに3ランを放つヤンキース・松井秀。投手ボーデン

 米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は21日、ボストンでのレッドソックス戦に「5番・指名打者」で出場、5回に20号3ラン、9回にも21号3ランを放ち6打数2安打、自己最多の7打点を記録した。レッドソックスの斎藤隆投手は、8回に4番手で登板し、1回を無安打無失点だった。試合はヤンキースが20―11で大勝した。

 昨季まで2度しかない1試合2本塁打は今季3度目。2年ぶりに20本塁打を超えた松井秀は「両方ともいい感じ。ずっと状態がいいから甘い球が来ればこういうことも起こる」。チームは残り40試合で、31本塁打をマークした2004年以来2度目の30本台も狙える勢いだ。
 左ひざの水を抜く治療を受け、先発に復帰して21日で3試合目。注目される宿敵レッドソックス戦での勝利を呼ぶ活躍は価値が高い。5回の20号3ランは外角低めのチェンジアップに踏み込んで右翼へ。9回の右翼ポール際への21号3ランは速球を鋭い回転ではじいた。
 松井秀は「1本目は甘く入ってきたところをしっかり待って打てた。2本目は切れそうな感じでそのままいってくれた」。復帰後すぐに高い技術を見せ、「(首脳陣は)どう思っているか分からないが、ひざの状態はいい」と自信をにじませる。
 今季が4年契約の4年目。左ひざの不安から守備に就けないだけに、契約延長には打撃で首脳陣を納得させるしかない。本塁打と打点。中軸打者としての価値を示す高い数字が必要だ。その意味で自己最多の7打点は大きい。「これだけ走者がいる場面でああいう打撃ができればね。大事な部分」とうれしそうだった。

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2009年8月22日のニュース