Sスケート男子1000でオランダ選手が中国選手の進路妨害に激高「メダル奪われた!」会場騒然…無情5位

[ 2026年2月12日 04:00 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪 第6日 ( 2026年2月11日    ミラノ・スピードスケート競技場 )

レース後に一触即発のベンネマルス(左)と廉子文(AP)
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 スピードスケート男子1000メートルが11日(日本時間12日)に行われ、2つの組でクロッシングゾーンでの進路妨害が発生する異例の事態となった。優勝候補の一人だったユップ・ベンネマルス(オランダ)は進路を譲らなかった廉子文(中国)にレース後に詰め寄るなど一触即発となり場内は異様な雰囲気に。全レース後に一人だけの再レースにトライしたがタイムは出せず5位に終わった。

 最初はガブリエル・オドアー(オーストラリア)とピョトル・ミハルスキ(ポーランド)の組で起きた。外側を滑走するミハルスキと内のオドアーが同じタイミングでコーナーに飛び出す。規則でクロッシングゾーンで選手が同じタイミングで並んだ場合、アウトコースからインコースにレーン変更する選手に優先権があるが、内のオドアーが譲らず。軽く接触しミハルスキは一度体を起こし複雑な表情を見せた。ミハルスキは再加速しゴールした後、頭を抱え厳しい表情のまま天を見上げた。

 さらに王国オランダの実力者であるベンネマルスと廉子文の組でも再び進路妨害が起きた。この組ではアウトがベンネマルスで、インが廉子文。完全に体が接触し、ベンネマルスはバランスを崩し声を上げた。なんとか持ちこたえゴールしたベンネマルスのタイムは不利がありながらも、ここまでの最速タイムで暫定1位に。不利がなければ…やりきれない表情から怒りがこみ上げたベンネマルスは、後ろにいた廉子文に詰め寄り激高。オランダ応援席から飛ぶ大ブーイングもあり会場内は騒然となった。

 妨害したオドアーと廉子文は失格処分に。全レース後、ベンネマルスは再レースの権利を行使し単独走。大歓声の中、必死の表情で滑り切ったがタイムは1走目を超えられず。1分7秒58で5位が確定した。再レースを終えても怒りが収まらないベンネマルスは「(廉子文は)謝りに来たよ。でも、そんなの何の解決にもならない!少なくとも銅メダルは僕のものだったはずなんだ。5位なんて本当に悔しい。本当に最悪だ。僕のメダルが奪われたんだ。本当に…。感情が麻痺してしまって、泣きたいのに涙も出ない。信じられないよ」とまくしたて肩を落とした。

 失格となった廉子文「大変申し訳なく思っている」と謝罪した上で、「故意にブロックしたわけではない。最後に私は謝ったが、彼は感情が高ぶっていた」とレース直後のやりとりについて終始厳しい表情で説明した。

 レースは米国の21歳ジョーダン・ストルツが五輪レコードの1分6秒28を叩き出し金メダル。2位はオランダのイエンニング・デボーで1分6秒78、3位は中国の寧忠岩で1分7秒34だった。日本勢は3選手が出場。野々村太陽(博慈会)が13位、山田和哉(ウェルネット)が20位、森重航(オカモトグループ)が24位だった。

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