【ジャンプ】高梨沙羅「いよいよ」4度目五輪へ欧州出発 日本勢最大のライバルは絶対女王プレブツ

[ 2026年1月29日 05:30 ]

笑顔で手を振る高梨(撮影・村上 大輔)
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 ミラノ・コルティナ五輪ノルディックスキー・ジャンプ女子代表の高梨沙羅(29=クラレ)が28日、羽田空港から欧州へと出発した。W杯ビリンゲン大会(30日開幕)を経て臨む五輪では、W杯総合2連覇中のニカ・プレブツ(20=スロベニア)が最大のライバルとなる。その正確無比なジャンプから「アンドロイド」と表現。かつて自身もそう呼ばれた女子ジャンプ界の第一人者が、4度目の夢舞台で新たなメダルをつかみにいく。

 4年に1度の大舞台に向けた出国を前にしても、高梨の表情はあくまでも自然体だった。余計な力は入っていない。「いよいよだなという気持ち。この4年間積み上げたものをしっかりと出し切れるように。自分くらいは、期待してあげたいです」。そう言って、柔らかく笑った。

 今季ここまでの最高成績は4位が3度。まだ表彰台はないが、課題としている助走姿勢で手応えを得つつある。そして迎える4度目の五輪。17歳だったソチ大会で初出場し、18年平昌では銅メダルを獲得した。新たなメダルを狙うミラノ・コルティナで、最大のライバルとなるのが20歳のN・プレブツだ。W杯総合2連覇中で、今季すでに13勝と絶好調。高梨は「凄く精密なジャンプをする選手で、ちょっとアンドロイド感がある」と称した。

 実は自身も、10代の頃に海外選手からそう呼ばれていたことがある。当時、19歳だった高梨はW杯3連勝を飾った際に「もしかしたらアンドロイド?」と驚嘆され、「ちゃんと血は通っています」と笑いを誘ったことも。「私よりもはるかに精密なアンドロイド」と謙遜したが、五輪の舞台で負けるつもりはない。前回の22年北京大会は混合団体でスーツ規定違反による失格を経験。今回は、その雪辱を期す舞台でもある。

 「日の丸飛行隊」に追い風が吹いている。25日のフライング世界選手権で男子団体を初制覇。五輪本番でも、混合団体への期待は大きい。「チーム一丸となってつくり上げたもの。見ていて感動した。選ばれるかどうかはこれからだけど、チームに貢献できるように頑張りたい」。その言葉に、決意がにじんだ。

 「アンドロイド」と呼ばれた10代から女子ジャンプ界の先頭を走り続けた高梨が、20代ラストの五輪を迎える。もちろん、これまでで最高の結果を残すつもりだ。

 《兄ドメンもW杯ランク1位》日本勢の前に立ちはだかるのが、スロベニアのドメンとニカのプレブツ兄妹だ。兄で26歳のドメンは今季9勝を挙げ、W杯総合ランクを独走。妹のニカも今季13勝を重ねて同ランク首位に立ち、個人W杯通算35勝は20歳にして高梨の63勝に次ぐ歴代2位を誇る。プレブツ家の子供5人のうち、ドメンとニカの2人の兄もジャンパーだ。長兄ペテルは14年ソチと22年北京で金、銀、銅メダルを獲得しており、もう一人の兄ツェネも銀メダルを手にしている。兄妹4人メダル獲得へ期待は大きいが、ドメンは「重圧はあるもの。一つ一つできることをやって、メダルを目指していくだけ」と語った。

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