【スノボ】村瀬心椛が五輪へ弾みのV 女子で実戦では史上初のバックサイドトリプルコーク1620成功

[ 2026年1月26日 05:30 ]

冬季Xゲーム第2日 ( 2026年1月24日    米コロラド州アスペン )

村瀬心椛(AP)
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 スノーボード女子ビッグエアで、ミラノ・コルティナ五輪代表の村瀬心椛(21)が96・66点で2年ぶり3度目の優勝を飾った。2回目に女子では史上初となるバックサイドトリプルコーク(TC)1620に成功。新たな歴史をつくり、2度目の五輪に挑む。同男子では荻原大翔(20=ともにTOKIOインカラミ)が2連覇を達成。木村葵来(21=ムラサキスポーツ)も3位に入り、日本の五輪代表勢が躍動する夜となった。

 歴史をつくった瞬間、村瀬心の目から、思わず涙がこぼれた。4回転半するためのスピードを得るため、コーチ2人から両手を引っ張ってもらいスタート。キッカーから背中側に勢いよく飛び出し、着地の衝撃にも耐えると耳をつんざく大歓声に、涙腺は崩壊した。

 「信じられない。夢を見ているよう。着地できた瞬間に涙が出ちゃった。凄くうれしかった。気持ちで負けずに技を出し切った」

 TC1620は2年前に試みたが転倒。一昨年のニュージーランド合宿では「(転倒で)顎が血だらけになりながら、全然立てず(成功の)イメージが湧かなかった」ほどの高難度トリックで、その後は練習すら封印していたが、昨年11月のオーストリア合宿で試み、1回目の挑戦で雪上初成功。五輪前最後の実戦で成功させ、「強い気持ちでいった。空中で(成功を)確信した」とうなずいた。

 Xゲームは実績ある選手のみが出場する招待制。五輪開幕が迫る中、種目によってはトップ選手の多くが回避したが、女子ビッグエアは五輪連覇中のガサー(オーストリア)、五輪2大会連続メダルのサドフスキシノット(ニュージーランド)、W杯種目別連覇のブルックス(英国)ら強豪が勢ぞろい。試技3回のベストスコアで争う採点方式とはいえ、五輪前哨戦での勝利は大きな弾みとなる。

 17歳で臨んだ22年北京五輪は、日本女子の冬季五輪最年少記録となる銅メダルを獲得。直後から金メダルへの意欲をかき立ててきた舞台が迫る。「自信でしかない」と、スロープスタイルとの2冠が現実的な目標となった。

 ▽バックサイドトリプルコーク(TC)1620 正スタンスでキッカーを飛び出し、斜め軸に縦3回転、横4回転半する技。レギュラースタンスの村瀬心の場合、左足前から背中側に回転するが、着地が逆スタンスとなるため、より難度が高いとされる。女子ではこれまで1440(4回転)が最高回転数だったが、半回転更新する技となった。

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