【リーグワン2部】花園 西の名門に復活の予感 20日ホーム開幕戦で東葛と激突

[ 2025年12月20日 05:01 ]

花園の(左から)ピーター・ ウマガ=ジェンセン、太田 春樹監督、上山 黎哉(撮影・後藤 正志)
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 ラグビーリーグワン2部の花園近鉄ライナーズは20日のホーム開幕戦(東大阪市花園ラグビー場)でグリーンロケッツ東葛と対戦する。13日のリーグ開幕戦は豊田自動織機シャトルズ愛知を40―14で撃破。幸先の良いスタートを切った。今季より就任した太田春樹新監督(38)の下、7月28日にチーム全員で始動。ハードな練習を重ね、結束力とチーム力を高めてきた。昨季は入れ替え戦の末に1部復帰への道が断たれた西の名門。絶対目標の昇格、そして創部100周年を迎える2029年に向け、一戦必勝で前進する。(取材・構成 西海 康平)

 
 名門復活に向け、太田監督は厳しさを持ってチームを束ねる。今季の始動日は7月28日。例年なら若手、中堅、外国人選手と合流時期が別々だったが、それを撤廃し全員で一斉に動き始めた。選手から反発があったかを問われると「陰では言っているかもしれないけど」と笑いつつ、明確な意図を口にした。

 「昨季は開幕から3試合で勝てないスロースタートで頭を打った。それを踏まえてスタート時期を早くし、全員で始めました」

 1部昇格を逃した昨季の反省を踏まえ、主な強化ポイントにディフェンスとモールを挙げる。コンタクトとコリジョン(衝突)にもこだわり、始動からレスリングのトレーニングを導入。専門の指導者を迎えて週2回、体をぶつけ合った。

 太田監督自身、現役時代を近鉄(現花園)で過ごし、引退後にスクラムコーチやFWコーチ、コーチングコーディネーターなどを歴任。その中で監督への就任要請があり、受諾した。選手やコーチ時代よりも仕事は多く、自宅に帰ってからも分析作業が続く。それでも「しんどさよりも、やりがいの方が圧倒的に大きい。監督という立場は自分でも目指していたところ。後悔のないようにやりきりたい」と力を込めた。

 今季のチームスローガンは「TNT(Takes No Talent)――才能はいらない。必要なのは姿勢と努力――」。昨季限りで引退し、コーチに就任したクウェイド・クーパー氏、ウィル・ゲニア氏、村田毅氏らと話し合い、この言葉に思いを込めた。

 「一番足りなくて、おろそかになっていたところ。とにかく努力する、泥くさいチームになる。“自分がコントロールできることを100%やりきるチームになりたい”というメッセージです」

 9月にはチームビルディングの一環で、近鉄グループの象徴である「あべのハルカス」で結束を図った。地上約300メートルの展望台がゴール地点で、約1600段の階段をのぼり“てっぺん”に立った。過酷を極めたが、1部昇格への険しい道のりとも重なる。2部で優勝し、入れ替え戦に勝って1部に昇格するのが今季の絶対目標。創部100周年を迎える2029年に向け、着実に歩を進めていく。

 ◇太田 春樹(おおた・はるき)1987年(昭62)2月16日生まれ、大阪府出身の38歳。天理、同大を経て近鉄(現花園)に加入。ポジションはHOで、日本代表にも選ばれた経験を持つ。16年に現役引退。同大のコーチを経て20年から近鉄のスクラムコーチやFWコーチ、コーチングコーディネーターなどを歴任。今季から監督に就任。
 
 ○…今季はHO上山黎哉(26)と新加入の元ニュージーランド代表CTBピーター・ウマガ=ジェンセン(27)が共同主将を務める。上山は初の大役に「聞いたときは驚いた」というが「このチームをより良くしたい気持ちはもともと持っていた」と意欲十分だ。同じく新加入の南アフリカ代表SOリボックとともに攻撃の核として期待がかかるジェンセンは「日本に順応できているし、どうチームに貢献できるか」と力を込めた。
 
 〇…今季スローガンは「TNT」(Takes No Talent)――才能はいらない。必要なのは姿勢と努力――に決まった。『ボールを持っていないときの動き、寝起きの速さ、妥協を一切排し、徹底してこだわり抜く。生まれ持った才能に頼らず、一人ひとりが自らを律し、自らをコントロールできる部分で100%の努力を惜しまない』という思いが込められている。もう一つの意味は「Team No Tameni」(チームのために)。20日のホーム開幕戦・東葛戦では「ライナーズトレカ」や「スポニチ号外新聞」などを入場口で配布する予定。選手トレカは開幕戦だけではなく、ホーム7試合で先着2000枚配布予定。ホーム開幕戦ではスポニチ号外6000部を用意している。 

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