【Sスケート】無印だった…長森遥南 3冠達成で逆転五輪!感極まって涙「本当に頭が真っ白で…」

[ 2025年12月15日 04:45 ]

スピードスケート・ショートトラック全日本選手権最終日 ( 2025年12月14日    東京辰巳アイスアリーナ )

<全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会最終日>女子1000メートル決勝、優勝した長森遥南(撮影・小海途 良幹)  
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 ミラノ・コルティナ五輪代表の最終選考会を兼ねて行われ、女子1000メートルは長森遥南(23=アンリ・シャルパンティエ)が優勝し、前日の500メートルと1500メートルを含めて3冠を達成して五輪代表に選出された。渡辺碧(26=トヨタ自動車)、男子の岩佐暖(29=きらぼし銀行)も選ばれ、既に確実となっていた男女各3人を含めて代表が出そろった。男子1000メートルは松林佑倭(23=アンリ・シャルパンティエ)が制して2冠を成し遂げた。

 無印だった23歳が大逆転で五輪切符をつかんだ。前日に500メートルと1500メートルを制し、迎えた1000メートル決勝。後方からのスタートとなった長森は徐々に順位を上げて先頭へ。そのままフィニッシュし、18大会ぶりの3冠を達成。大会後に五輪代表選手として名前を呼ばれると、感極まって涙を流した。

 「本当に頭が真っ白で…。限りなく可能性は低いと思っていた。夢の舞台なので気を引き締めていきたい」。国際大会で目立った実績はなく、日本スケート連盟の強化選手でもなかった。五輪選考の対象となるワールドツアーにも派遣されていない中で異例の選出。最後の猛アピールが実った。

 洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」に所属し、オフにはフィナンシェ作りに携わる。ゴルフも日本ジュニア選手権に出場し、プロテストを受けた経験もあるほどの腕前。同学年の岩井ツインズの活躍を見てプロの夢を諦めたが多才ぶりが際立つ。ゴルフで培った上半身の力や集中力の高さも生かし、スケートで世界への道を切り開いた。

 日本連盟の河合季信強化部長も「勢いがあるので期待している」と話す。個人、そして団体の戦力としても活躍が求められる。「日本を背負って戦わないといけない。“もう頑張るしかないな”って気持ちです」。ショートトラックでは日本勢28年ぶりとなるメダル獲得が懸かるミラノ・コルティナ五輪。ニューヒロインが夢舞台でも躍動する。

 ☆生まれ 2002年(平14)4月25日生まれ、神戸市出身の23歳。1メートル55。家族は両親と弟。

 ☆経歴 兵庫・親和中、親和女高を経て関学大に入学。今春に洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」に入社。

 ☆二刀流 小1からスケートを習い、小2からスピードスケートとゴルフを同時に始める。

 ☆助っ人 ゴルフのベストスコアは68。関学大時代にはゴルフ部の要請で助っ人として大会に出場したことも。

 ☆趣味 小1から中2まで習っていたピアノ。観劇。洋菓子ブランドに勤務も和菓子好き。みたらし団子とおはぎが好物。

 ▽アンリ・シャルパンティエ 1969年に兵庫県芦屋市で蟻田尚邦氏が創業。高級洋菓子店として国内93、海外9の102店舗を展開(25年11月1日現在)し、22年まで年間販売個数8年連続日本一のフィナンシェが人気。13年からは「ひょうご西宮アイスアリーナ」で開催するスケート体験スクールに協賛し、18年に氷上競技部を設立。所属の松林佑倭は23年10月のショートトラックW杯第1戦男子5000メートルリレーで銅メダルを獲得。

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