安青錦 流ちょう日本語“ひたむきさ”で習得 九州場所中には「貧乏ゆすり」覚えた

[ 2025年11月26日 05:30 ]

<大相撲九州場所千秋楽>優勝インタビューを受ける安青錦
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 【ウクライナから来た新大関(3)】安青錦は22年4月の来日時、当然ながら日本語をほとんど話せなかった。あれから3年7カ月。九州場所千秋楽の優勝決定戦で豊昇龍を撃破した直後の優勝インタビューでは、流ちょうな日本語で「自分の選んだ道が間違ってなかった」と語った。「言葉を知っていたら早く強くなれる」。その思いで日本語の習得に取り組み、指導者からの指摘を的確に把握できるようになったことも、快進撃の一因となった。

 来日から9カ月間、関大道場で練習生として稽古に励んだ。稽古終わりには、部員が輪になって安青錦にグーグル翻訳を使って日本語を教えた。安青錦は分からない言葉を聞くとその都度、メモ。その日のうちに2、3回使って記憶に刻んだ。

 関大元部員、安治川部屋マネジャーでもある坂本明優さんは言う。「過去の名力士の言葉は日本語を学べば理解できると分かっている。頭の良さ、向上心の表れだと思う」。今回の九州場所中も「貧乏ゆすり」を覚えた。日本語の習得にも表れるひたむきさでつかんだ、年6場所制では琴欧州の19場所を更新する史上1位、初土俵から14場所でのスピード大関昇進だった。

 そんな21歳の未来像とは――。同じ伊勢ケ浜一門の浅香山親方(元大関・魁皇)は「栃東(現玉ノ井親方)」を挙げ、玉ノ井親方は「3代目若乃花」と言った。ともに上位陣にいないタイプ。今後も「小よく大を制す」相撲の醍醐味(だいごみ)を楽しませてくれそうだ。(特別取材班)=終わり=

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