バレー協会・川合俊一会長 止まらぬ誹謗中傷に声明「見過ごすことはできません…愛のある応援を」

[ 2024年8月7日 23:23 ]

川合俊一会長
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 日本バレーボール協会は7日、公式サイトを更新。川合俊一会長(61)が止まらない誹謗中傷行為について声明を発表した。

 パリ五輪で52年ぶりの五輪金メダルを目指した世界ランキング6位の日本男子は、5日の準々決勝で22年世界選手権王者のイタリアと対戦し、2―3で逆転負け。1976年モントリオール大会以来48年ぶりの4強入りを逃した。イタリア戦後、選手に対し、SNSでは「もう引退でお願いします」など心無い声が飛んだ。

 川合会長は「パリ2024オリンピックに出場するアスリートに愛のある応援を」と題してコメントをサイトに記載。

 「バレーボール競技も、バレーボールの男子と女子、ビーチバレーボール女子の3種目に出場し、それぞれの戦いを終えました。日本から、現地から、世界各国からの応援、ほんとうにありがとうございました」と声援に感謝。

 「会場やテレビの前での応援はもちろん、SNSを通じた応援もアスリートたちの大きな力となりました。SNSのコメントやメッセージは形に残ります。頂いたメッセージを試合の前に何度も読み返して大事な瞬間に臨むアスリート、試合後に一つひとつ丹念に目を通して明日への活力につなげるアスリートがいます。時には厳しいお言葉もあるでしょう。しかし、愛とリスペクトのこもったメッセージであれば例えそれが批判であっても、選手力向上に向けたスパイスとなり選手にとっての活力になります。そういった皆さんからのメッセージはいつでも大歓迎だと思っています」とした上で、「一方で、怒りに任せた暴力的なコメントやアスリート本人の尊厳を傷つけるようなメッセージ。悪口をいうことで人を傷つける行為、いわゆる『誹謗中傷』を見過ごすことはできません。パリ2024オリンピックの期間中にも多くの話題となっていますし、残念ながらバレーボールに関するものも散見されます」と指摘。

 川合会長自身、現役時代は代表をけん引したスター選手で主将も務めた。「私も球技経験者です。生身の人間が体を動かし咄嗟の判断と瞬発力、そして互いの呼吸でプレイする球技では、百発百中の成功はありません。今日の試合で最高の出来だった選手も次の試合ではミスをする。今日の試合でミスを連発した選手も次の試合では最高のプレイを繰り出して勝利に貢献する。うまくいく日、いかない日、誰にでも同じようにそういった日が巡ってくる。だからこそ、一人ではなく全員でお互いをカバーしながらチームとしての最高のパフォーマンスを追求する。そこにドラマと感動が生まれます」と自らの経験を踏まえて説明。

 「ひたすら追いかけてきたオリンピックという舞台で、国の威信をかけて戦うことができる高揚感、そして胃が痛くなるような緊張感。オリンピックで戦うアスリートたちを襲うプレッシャーには計り知れないものがあります。どうか、誇りを胸に精一杯戦っているアスリートたちに、競技をこえて、敵味方をこえて、愛のある応援をよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

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