大阪マラソン コース変更で「20から30秒速くなる」と瀬古リーダー 男子も“アレ”でパリ五輪へ!?

[ 2024年2月5日 18:57 ]

<大阪マラソン招待選手発表会見>ランナーたちへの期待を語る瀬古利彦・日本陸連ロードランニングコミッションリーダー(撮影・北條 貴史)
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 大阪マラソン(25日号砲)の会見が5日、大阪市内であった。大会は男子マラソンのパリ五輪代表選考を兼ねており、残り1枠をかけて「2時間5分50秒」の設定記録を切ることが目標になる。日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッション・リーダー(67)は昨年からのコース変更を歓迎した。

 主催する大阪陸協の竹内章専務理事は冒頭のあいさつで「昨年の記者発表の時に瀬古リーダーから折り返しが多いんじゃないのと指摘を受けまして、5カ所あった折り返しを3カ所に減らしました」と明かした。

 瀬古リーダーは「変えてくれて本当にありがたい。後半の坂道も一つ減ったんでしょ。選手も後半上げられる。僕は昨年よりは20から30秒はいいのかなと予想しております。できれば5分30秒を切るレースをしていただければ」と高速レースに太鼓判を押した。

 コース変更は昨年暮れに概ね完了したという。地域住民の生活を優先にコースを練り、ギリギリまで調整を続けた。瀬古リーダーは「大阪の人ってマラソンが好きな人が多くてね。選手のためにやってくれる人たちが多いよね、熱い人が。その思いは選手に伝わります」と、こちらも熱い口調で語った。

 1月28日には別コースだが大阪国際女子マラソンで前田穂南(27=天満屋)が日本記録を出した。「五輪狙うのなら2時間5分50秒だけど、東京で破られるかもしれない。前田選手のようにド肝を抜く記録をね。アレがアレなんだっけ?なんかよく分かってないんだけど、アレが残っているよね」と前田の日本記録になぞらえて2時間4分56秒の男子日本記録更新も期待した。

 会見では招待選手も発表され、自己ベスト2時間4分48秒のスティーブン・キッサ(35=ウガンダ)と同2時間5分12秒のアデラドリュー・マモ(24=エチオピア)が日本勢の記録を引き出してくれるターゲットになる。

 国内勢ではMGCで優勝してパリ五輪代表に決まっている小山直城(27=Honda)が参戦。パリを狙う有力選手として2時間6分26秒のタイムを持つ土方英和(26=旭化成)、2時間6分45秒の高久龍(31=ヤクルト)、2時間6分47秒の井上大仁(ひろと、31=三菱重工)、2時間6分57秒の大塚祥平(29=九電工)と6分台の記録を持つ4選手ら合わせて9選手が招待された。東京五輪代表の中村匠吾(31=富士通)はエリートランナー枠で参加。箱根駅伝で3区1位の太田蒼生(あおい、21=青学大)と2区3位だった平林清澄(21=国学院大)もエントリーしている。

 なお、招待されていた川内優輝(36=あいおいニッセイ同和損保)は左臀(でん)部の故障のため欠場する。

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