16歳の宮崎が決勝進出「ミスしないで我慢我慢」バドミントン日本ランキングサーキット大会女子シングルス

[ 2023年5月30日 13:29 ]

バドミントン日本ランキングサーキット大会第4日 ( 2023年5月30日    埼玉・サイデン化学アリーナ )

決勝進出を決めた宮崎友花(撮影・福永稔彦)
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 各種目の準決勝が行われ、女子シングルスで16歳の宮崎友花(山口・柳井商工高2年)が、仁平菜月(ヨネックス)を2―0で破り決勝進出を決めた。

 第1ゲームは、ミスの少ないプレーで序盤からリードを奪い21―13で先取。第2ゲームは先行を許す展開となったが、8―8から相手のスマッシュがネットにかかり9―8と勝ち越すと、繊細でタイミングの良いドロップを交えて揺さぶり、相手のミスを誘って突き放した。

 マッチポイントの場面も、ドロップで相手のバランスを崩してコートの奥へ打ち込み21―14で決着。仁平は17年大会優勝者で日本B代表の実力者だが、主導権を譲らない完勝だった。

 宮崎は「ミスしないように我慢我慢で行った。自分が攻める前に相手がミスをしてくれた」と振り返った。

 昨秋の世界ジュニア選手権で優勝。日本人では奥原希望、山口茜、郡司莉子に続く4人目の快挙を達成した。全日本総合選手権でも高校1年生ながら16強入り。今年は日本B代表に選出された。未来の日本のエースと期待される逸材だ。

 大会前は「合宿や遠征で教えられたことをやってみたが、何が自分に合っているか分からず、自分のプレーを忘れかけていた」と迷いがあったという。

 柳井商工の竹光監督の助言で自分のプレーを動画で確認し「変化させようとしすぎて相手の足を止め切れていなかった。スピードが一番生かせていなかった」と気づいた。今大会は、自分の武器であるスピードを生かすことを心がけてプレー。快進撃を続けている。

 決勝の相手は栗原あかり(筑波大)。宮崎は「ミスが少なくて粘り強い」と警戒しながらも「相手よりも先にミスをしない、相手よりも1本多く取ってやるという強い思いがあれば勝てるチャンスはある」と力を込めた。

 ◇宮崎 友花(みやざき・ともか)2006年(平18)8月17日生まれ。大阪府出身の16歳。6歳でバドミントンを始める。瓜破西SSC―柳井中―柳井商工(2年在学中)。シングルスの主な成績は18年全小3位。21年全中優勝。22年世界ジュニア選手権優勝。同年全日本総合選手権16強。1メートル63。右利き。

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