アメフト関学大　らしからぬ反則、ミスで関大に敗れる　大村監督「燃費が悪すぎ」

関西学生アメリカンフットボール春季シーズン   関学大14―17関大 （ 2023年5月28日    MKタクシーフィールドエキスポ ）

＜関大ー関学大＞相手のパスをカットする関学大DB東田
Photo By スポニチ

　試合巧者が思わぬ形で逆転負けを喫した。第3Q10分11秒にRB澤井尋（3年）のTDランで11点リード。前人未到の6年連続学生日本一を目指す「絶対王者」には、点差、残り時間を考慮しても「安全圏」といえた。

　そこからホールディング、レイトヒットの反則、そして小さなミスが積み重なり、完全に主導権を失ってしまう。気がつけば、第4Qに1TD、そして2本のFGを許して、14―17。秋のリーグ最終節を見据えた「前哨戦」で、ライバルに「自信」を献上した。

　「（オフェンスは）燃費が悪すぎですね。普段の練習から、ミスの重さとか分かってへんのかな、と思いますね」

　大村和輝監督は、結果でなく、内容に渋面を作った。ドライブはある程度進めても、それが得点につながらない。そして反則、ミスで罰退…。燃費の良さで勝ち進んできた常勝軍団には、レアな敗戦だった。

　「オフェンスラインは良くなっている。RBなど、バックスもいい収穫でした。ただ、反則もそうですけど、ファンダメンタル（基本）が、まだ備わっていない。彼らがこの結果をどう受け止めるか、でしょう」

　春の課題を、秋の栄光に昇華させるのが名門の強み。黒星は必ず良薬になる。