IOC「極めて遺憾」ボイコット協議のウクライナ批判 ロシア選手の復帰巡り対立深まる

[ 2023年2月3日 11:23 ]

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 国際オリンピック委員会(IOC)とウクライナの対立が深まってきた。

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、まもなく1年が経過しようとしている。IOCは中立の立場などの条件付きでロシア勢らの国際大会復帰を検討する方針を示しており、ロシアとベラルーシ両国の選手が国際大会復帰を許可された場合に備え、ウクライナは24年パリ五輪をボイコットする可能性を協議。この件についてIOCが2日に声明を発表し、「時期尚早の段階でボイコットの脅しにより議論をエスカレートさせることは極めて遺憾」とした。

 また、IOCは「ボイコットはオリンピック憲章に違反する行為。歴史が示すように、過去のボイコットは政治的な目的を達成していない。自国の選手をつらい目に遭わせるだけだ」と痛烈に批判している。

 ロシアとベラルーシ選手の復帰検討を巡っては、ボクシングで96年アトランタ五輪金メダル、プロでもヘビー級世界王者となったウクライナのウラジーミル・クリチコ氏が先月末、自身のツイッターでIOCのバッハ会長を「戦争の共犯者となる」と非難していた。

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2023年2月3日のニュース