ロコ　転ばず逃げ切り単独首位！前回決勝再戦、中部電力競り勝った

カーリング　日本選手権第5日 （ 2023年2月2日    北海道北見市・アドヴィックス常呂カーリングホール ）

ロコ・ソラーレ（右から吉田知那美、藤沢五月、吉田夕梨花、鈴木夕湖）
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　女子の北京五輪銀メダルで2連覇を目指すロコ・ソラーレは1次リーグで前回決勝で対戦した中部電力に8―6で競り勝ち、5勝1敗で単独首位に立った。6―6の最終エンド、スキップ藤沢五月（31）のラストショットで2点を挙げて振り切った。中部電力は4勝2敗。男女とも9チームによる総当たり戦による上位4チームが決勝トーナメントに進出する。

　最後まで藤沢は集中していた。後攻の第9エンドに1点をスチールされ同点となって迎えた第10エンド。藤沢のラストショットが中央の相手ストーンをはじき、2点を挙げた。「私なので転ばないようにだけ意識しました」と藤沢。北海道銀行戦の助走時に転倒したこともあって、慎重に決めた。

　相手は前回決勝で対戦した強敵。藤沢は「接戦でいくのは分かっていた。我慢強く戦い切れたのが良かった」と振り返った。1点を失いかけた第6エンドには、自チームのストーンに当て軌道を変えたスーパーショットで2得点。「決まれば複数得点、ミスすれば相手に得点。ピンチでもチャンスでもあるが、イメージ通りできた」と自賛した。

　1敗を守り首位通過へ大きく前進した。3日は、チーム創設者の本橋麻里がプレーする“妹分”LS（ロコ・ステラ）北見と激突。藤沢は「麻里ちゃんと試合できるのがうれしい。面白い試合ができたら」と姉妹対決を心待ちにしていた。

　《中部電力前向き、POに切り替え》中部電力は前回決勝で敗れた宿敵にあと一歩及ばなかった。3―6の第7エンドに2点を挙げ、第9エンドのスチールで同点。終盤まで食らいついたが、結果的には2点スチールされた第4エンドが響いた。スキップの北沢は「勝てるチャンスもあったので少し悔しい」と振り返り「プレーオフで再び戦う相手だと思うので、そこに向けて調子を上げていけたら」と切り替えた。