ラグビーリーグワン 今季から海外レフェリー招へい 第5節で2人が担当、日本人へ技術伝える

[ 2023年1月20日 19:23 ]

取材後のフォトセッションに応じたベリー氏(左)とガードナー氏
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 ラグビーリーグワンでは今季から海外レフェリーを招へいしている。開幕節では3人の海外レフェリーが担当。21日から始まる第5節では、ニック・ベリー氏(38)とアンガス・ガードナー氏(38=ともにオーストラリア協会)がそれぞれ笛を吹く。20日には都内で取材に応じた。

 海外からの招へいは日本人レフェリーの技術向上や情報交換を最大の目的としている。19年W杯では日本開催だったにも関わらず、日本人レフェリーは不在。今秋のフランス大会もいない。27、31年を目指し、日本協会を中心に強化、育成を進めている。同協会の土田雅人会長は「トップレフェリーを育成しないといけない」と危機感を口にしていた。

 今回来日した2人は19年W杯日本大会でパネルレフェリーを務めた。ガードナー氏は、同大会で日本が金星を挙げたアイルランド戦のレフェリーを担当した過去もある。「自分たちも他のレフェリーからたくさん学んできた。たくさん議論して、共有し、日本人レフェリーの成長につながってほしい」と思いを語った。

 W杯で笛を吹くトップレフェリーたち。1週間のうち、試合日以外の6日間の過ごし方が大切だという。「プロレフェリーは6日間を準備に充てている。1週間を2つに分けると、前半が前の試合のレビューで、後半が次の試合に向けた準備。試合に向けた準備では担当するチームにどのような特徴があり、どのような試合運びをしているのかを(ビデオなどで)チェックする」とベリー氏。コンディション調整も重要で、ガードナー氏は「自分なりの準備スタイル、準備のテクニックを持っている。フィジカルトレーニングを積んで、試合当日に良いパフォーマンスができるようにピークをもっていくよ」と説明した。

 2人は滞在中に技術やトレーニング方法などを伝えていく。この日も取材対応後は都内で日本人レフェリーとの意見交換を行ったという。ベリー氏は22日のBL東京―トヨタ戦(秩父宮)、ガードナー氏は相模原―静岡戦(ギオンス)を担当する。2人は口をそろえて「楽しみだね」と待ち望んだ。

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2023年1月20日のニュース