宮城野部屋の小兵・雷鵬が勝ち越し 首の痛みに耐え志願の出場「素直にうれしい」幕下復帰が確実に

[ 2023年1月20日 20:52 ]

大相撲初場所13日目 ( 2023年1月20日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所13日目>穂嵩を外がけで破った雷鵬(左)(撮影・西海健太郎)
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 三段目の小兵・雷鵬(25=宮城野部屋)が穂嵩(22=尾上部屋)を下して4勝目を挙げ、勝ち越しを決めた。

 立ち合い右で張って二本差し、両下手を引いて前に出ながら右ですそ払い気味の外掛け。今場所は3連勝から3連敗しており、7番相撲でようやく勝ち越しを決め「素直にうれしいです」と胸をなで下ろした。

 ケガを押しての気迫の勝利だった。場所中の朝稽古で首を負傷。痛くて寝られないほどだったという。師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)からは「出れるか?」と心配されたが「出たいです」と言い切った。3連勝と好発進を決めていただけに「絶対に勝ち越したかった」と強い気持ちで出場を決意した。

 立ち合い頭で当たることはできないが「逆に首が痛いから吹っ切れて良い相撲取れた。張り差しにいくと決めていたのでバッチリ決まってよかった」と“ケガの功名”の白星。勝ち越して幕下復帰を確実とさせ、場所後に断髪式を控える師匠に良い報告ができると喜んだ。

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2023年1月20日のニュース