貴景勝VS阿武咲など3日連続で全中決勝の再現 かつてのライバル同士が大相撲の土俵で激戦

[ 2023年1月20日 20:35 ]

大相撲初場所13日目 ( 2023年1月20日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所13日目>阿武咲を攻める貴景勝(奥)(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 1差対決は、3敗の大関・貴景勝(26=常盤山部屋)が気迫の相撲で2敗の阿武咲(26=阿武松部屋)を退けた。

 小学生の頃から競い合ってきた同学年ライバルが優勝争いを左右する終盤戦の結びで激突し、期待通りの熱戦を展開した。この2人は12年前の夏、全国中学校選手権の個人戦決勝で戦った間柄。その時は兵庫・報徳学園中の佐藤貴信(貴景勝)が青森・中里中の打越奎也(阿武咲)を下手投げで破って中学横綱に輝いた。大相撲の世界では、今回を含めて計14度対戦。番付で上を行く貴景勝が12勝2敗と対戦成績でも圧倒した。

 同じように中学横綱を懸けて戦った同学年ライバルの再戦は、11日目と12日目に幕下でも行われていた。11日目には、塚原(23=春日野部屋)と川副(23=宮城野部屋)が14年の全中決勝以来の顔合わせ。中学横綱の塚原が川副を突き落としで下した。

 12日目には、吉井(19=時津風部屋)と大辻(19=高田川部屋)が18年全中決勝以来の再戦。約50秒の熱戦の末、中学横綱の吉井がかいなひねりで勝利した。

 3日連続で実現した全中決勝の“再現”は、3番とも中学横綱の方が白星を挙げた。かつてのライバルが年月を経て大相撲の世界でも熱戦を繰り広げ、新たなライバル物語を紡いでいる。

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月20日のニュース