尊富士が無敗の14連勝で序二段V「また一段と強くなって優勝したい」早くも3場所連続V宣言

[ 2023年1月20日 13:01 ]

大相撲初場所13日目 ( 2023年1月20日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所・13日目>大青山(右)を押し出しで下し、序二段優勝を決めた尊富士(撮影・藤山 由理)
Photo By スポニチ

 日大出身の序二段・尊富士(たけるふじ=23、伊勢ケ浜部屋)が、三段目上位経験者で2場所連続全休明けの大青山(だいせいざん=22、荒汐部屋)を破って7戦全勝とした。これでデビューから無敗の14連勝。先場所の序ノ口優勝に続いて2場所連続の各段優勝を決めた。

 立ち合い低く当たって左差し右おっつけで前に出て押し出し。力の違いを見せる快勝にも「頭を上げずに出ようと思ったけど最後上がってしまった。納得いく相撲ができてない」と反省を忘れなかった。

 鳥取城北高の先輩でもある部屋の横綱・照ノ富士(31)から「優勝しろよ」と言われており、自身もそれを狙ってきた。「有言実行できたのが一番」と手応えを得て、休場中の横綱に吉報を届けられることを喜んだ。

 目指すところはもっと上にある。同学年で高校時代にしのぎを削ってきた豊昇龍(23=立浪部屋)は既に三役。日大相撲部同期の川副(23=宮城野部屋)も幕下上位で活躍している。「早く追い越そうという気持ちでいっぱい。もっと闘争心を沸かせてこれから稽古に励みたい」とライバル視。「早くあの辺りと対戦してもっと大相撲を盛り上げたい」と関取として活躍することを見据えた。

 来場所は三段目上位に番付を上げる。「また一段と強くなって優勝したい」と3場所連続優勝を目標に掲げた。「今日からでもトレーニングに励んで来場所に向けて準備したい」。今年中の関取昇進を目指す23歳は、早くも来場所へ視線を向けていた。
 なお、序二段でもう一人6戦全勝だった雷道(いかずちどう=17、入間川部屋)は朝虎牙(29=高砂部屋)に敗れて優勝決定戦進出の可能性を逃した。


 ◇尊富士 弥輝也(たけるふじ・みきや)本名=石岡弥輝也。1999年(平11)4月9日生まれ、青森県五所川原市出身の23歳。6歳の頃に青森・つがる相撲クラブで相撲を始め、つがる市立木造中3年時に全国都道府県中学生大会3位。鳥取城北高1年時に全国高校金沢大会8強。3年時に全国高校総体3位。日大2年時に全日本大学選抜金沢大会準優勝。全国学生体重別大会135キロ未満級準優勝。日大を卒業後、伊勢ケ浜部屋に入門。22年秋場所で初土俵。翌九州場所で序ノ口優勝。1メートル83、141キロ。

続きを表示

2023年1月20日のニュース