【高校ラグビー】日本航空石川が無念の逆転負け トンガからの留学生・トゥリマファの突破力を生かせず

[ 2022年12月30日 11:59 ]

第102回全国高校ラグビー2回戦   日本航空石川19-28長崎北陽台 ( 2022年12月30日    花園ラグビー場 )

<日本航空石川・長崎北陽台> 前半、日本航空石川・トゥポウはトライを決める(撮影・大森 寛明)
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 18大会連続18回目の出場の日本航空石川が、高校日本代表候補のCTBトゥポウ・トゥリマファ(3年)の突破力を武器に、シード校・長崎北陽台から前半リードを奪うなど健闘したが、後半に無念の逆転負けを喫した。

 1メートル85、105キロの体と、50メートル走6秒0のパワフルランで、トゥリマファが長崎北陽台のディフェンスを切り裂いた。前半10分、ラインアウトからの突進で22メートルライン付近にラックを築くと、ここからの右展開でWTB辻颯真(3年)が先制トライ。前半17分には22メートルライン付近のラックから右展開。トゥリマファが左手を突き上げながらトライを決めた。

 トンガ出身のシアオシ・ナイ監督の「相手はFWが強く、バックスにもいいランナーがいる。何とかロースコアの展開に持ち込みたい」の期待に、同郷のトゥリマファが応え、前半3トライで19点のリードを奪ったが、後半はFWの平均体重で10キロの差をはね返すことができず、4連続トライを許し、逆転された。

 トゥリマファは今年1月には海底火山の噴火で被害を受けた母国のために、監督とともに生徒会、教職員に募金を呼びかけた。シード校を苦しめた花園での突破力は、母国にもきっと届くはずだ。

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2022年12月30日のニュース