須崎優衣が無失点V 22年の漢字は「成」レスリング全日本選手権

[ 2022年12月24日 19:38 ]

レスリング全日本選手権第3日 ( 2022年12月24日    東京・駒沢体育館 )

<レスリング全日本選手権 3日目>女子50キロ級決勝、優勝し、ガッツポーズする須崎(左)(撮影・木村 揚輔)  
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 女子50キロ級決勝で、東京五輪金メダリストの須崎優衣(キッツ)が吉元玲美那(至学館大)を8―0で破り、3年ぶり3度目の優勝を果たした。須崎は6月の全日本選抜選手権、9月の世界選手権、10月のU―23世界選手権と合わせ、無敗の4大会制覇で22年を締めくくった。

 今大会から24年パリ五輪の代表争いが本格化するとあり、「絶対に優勝して、まず第一歩を勝ち取りたいと思って臨んだ。目標を達成することができて良かった」と笑顔で振り返った。前日行われた準々決勝、準決勝も無失点で、今大会も3試合無失点の完全優勝。「練習してきたことを出し切れたし、間違いがないと実感できた」と充実感をにじませた。

 自身の決勝を迎える前には、同じ東京五輪金メダリストの志土地真優、川井友香子がそろって準決勝で敗れる波乱があった。ウオーミングアップ中に試合を見ていたという須崎は、「若い世代や他の選手も目標を持って成長している。気を引き締めてもっと頑張らないといけないと思った」とネジを巻き直した様子。“番狂わせ”の流れをしっかり断ち切り、五輪女王の貫禄を見せつけた。

 今年はU―23世界選手権を初制覇したことで、各カテゴリーの主要5大会を制す「グランドスラム」を男女通じて世界で初めて達成。「成長を感じられる1年だったので、(今年の漢字は)“成”かな」と振り返った22年から23年へ。「まだ見たことのない景色を見る」ために、五輪プレイヤーも快進撃を続ける。

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