岡崎真氏 首位発進・宇野は飛び抜けた存在 メンタルもフィジカルも

[ 2022年12月24日 05:06 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日・男子SP ( 2022年12月23日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

演技する宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 【岡崎真の目】宇野の冒頭の4回転フリップは右足のトーの足離れが若干悪いように感じたが、それでも秀逸で全く問題なかった。次の連続トーループのセカンドジャンプが2回転になってしまったのはGPファイナルの時と同じで、ファーストジャンプが良すぎたのが原因だ。4回転があっという間に完結していて、早く着氷準備をしなくてはいけないのに間に合わなくなってしまった。ミスというわけではなく、良すぎたゆえの結果だけにちょっともったいなかった。

 最後のスピンでレベル4を取るために必要なことをうっかり忘れるご愛嬌(あいきょう)のようなミスはあったものの、他の選手が全日本独特の雰囲気で次々とミスを重ねる中、さすがの演技だった。

 今の宇野はメンタルもフィジカルも飛び抜けているような感じで、心身ともに調子の良さがうかがえる。復活を期す鍵山も動き自体は悪くなかったが、フリーでも宇野の優位は動かないだろう。他の選手は実質的に2、3位争いが目標になりそうだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2022年12月24日のニュース