アイスダンス日本一“かなだい” 結成からこれまでの軌跡

[ 2022年12月24日 15:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日 ( 2022年12月24日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

<全日本フィギュア アイスダンスFD>演技する村元哉中&高橋大輔(撮影・長久保 豊)
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 アイスダンスの村元哉中・高橋大輔(関大KFSC)組が、初の日本一に輝いた。このカップルで3度目の出場で初優勝を飾った。

 36歳の高橋は、過去の全日本でシングル5度の優勝を誇る。転向したアイスダンスでもついに頂点に上り詰め、シングル、ダンスでの両種目制覇は史上初の快挙となった。「最高のクリスマスイブにしたい」と語っていた高橋の願いがかなった。

【“かなだい”これまでの軌跡】
 ▼結成 19年9月、日本スケート連盟が高橋のアイスダンス転向を電撃発表。村元とカップルを結成し、20年1月から米フロリダ州へ拠点を移すことに。高橋は「さらなる高みを目指し頑張ります」とコメント。

 ▼初戦 コロナ下で国内選手のみの変則開催となった20年11月のNHK杯で公式戦デビュー。映画「マスク」を演じたRD2位、ミスの出たFDで3位。合計157・25点で3位も高橋は「知らない世界が開けた」。

 ▼2戦目 20年12月に転向後初の全日本選手権に出場。公式練習で村元が左膝を負傷するアクシデントがあり、強行したFDでは3位も合計151・86点で2位。「こういう経験が次に生きる」(高橋)。

 ▼2季目 21年11月の日本勢最上位の6位だったNHK杯、2位のワルシャワ杯では日本歴代最高得点を更新。北京五輪最終選考会の全日本選手権で2位。優勝の小松原組と4項目の選考基準を2項目ずつ分け合う形だったが、五輪切符を逃した。それでも高橋は「もっと良い景色を見てみたい思いもある」と前を向いた。

 ▼世界舞台 今年1月には四大陸選手権で準優勝。3月には初の世界選手権に出場し、16位だった。目標の10位には届かなかったが、村元は「世界と戦えるポテンシャルを持っているチーム」と語り、高橋も「完璧な演技をすればもう少し上にいけた」と話した。

 ▼3季目 FDでは高橋がシングル時代にも演じた「オペラ座の怪人」に挑戦。GPシリーズ2試合に出場し、10月のスケートカナダ、11月のNHK杯とも6位。デニステン記念チャレンジでは国際大会初優勝を果たした。全日本に向けて村元は「何をしなくちゃいけないかが明確になった」。

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2022年12月24日のニュース