女子フリー 注目は14歳島田麻央だけじゃない!ジュニア精鋭いざ“下克上”

[ 2022年12月24日 05:05 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2022年12月23日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

フリー前日練習の島田麻央(撮影・長久保 豊)
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 24日に行われる女子フリーに向け、出場する24選手が公式練習で調整した。ショートプログラム(SP)4位の島田麻央(14=木下アカデミー)はトリプルアクセル(3回転半)や4回転トーループを着氷。本番へ動きを確認した。島田を含めて10位以内に5人のジュニア年代の選手が名を連ねており、フィギュアスケート界の有望株がシニア年代の先輩たちに挑む。

 鮮烈な全日本デビューを飾ったSPから一夜明け、島田がフリーへと入念に調整を重ねた。35分間の公式練習では、まずトリプルアクセルと4回転トーループを一度ずつ着氷。曲を流した中でも、それぞれのジャンプを着氷した。転倒もあったとはいえ、大技2本を組み込む高難度のプログラムを成功させるため、浜田美栄コーチらと言葉を交わしながら本番へと備えた。

 SPではノーミスの演技を披露し、国内大会での自己ベストをマーク。シニア大会デビューとなった初出場の大舞台で4位発進した。フリーは最終グループ。北京五輪銅メダルで世界選手権女王の坂本らと同組になった。「(シニア年代と)レベルが違いすぎるので、不安もあります」。そう率直な思いを口にしていたものの「ノビノビと楽しくやりたい」と初々しい抱負も話してきた。

 14歳の島田を含め、全日本ジュニアから推薦出場となった選手が10位以内に5人も名を連ねた。SP3位の千葉百音(もね、17=東北高)は、公式練習でほぼノーミス調整。ジュニアGPファイナルに出場したSP8位の中井亜美(14=MFアカデミー)は、構成に入れているトリプルアクセルを確認した。同7位の柴山歩(あゆみ、14)、同9位の櫛田育良(いくら、15=ともに木下アカデミー)も軽やかなジャンプを見せた。

 シニア転向前のジュニア年代の選手が全日本で優勝すれば、03年の安藤美姫以来、19年ぶり。島田が頂点に立てば、16歳で初制覇した浅田真央より若い快挙となる。クリスマスイブに迎える女子フリー。フィギュアスケート界の次世代を担う選手たちが、恐れることなく演技に臨む。(西海 康平)

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