GPファイナル王者・宇野昌磨「これがスタートになれば」イタリアから帰国

[ 2022年12月13日 15:05 ]

取材に応じる宇野(撮影・白鳥 佳樹)
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 イタリア・トリノで行われたフィギュアスケートGPファイナルの男子で初優勝した宇野昌磨(トヨタ自動車)が13日、羽田空港に帰国した。「本当に優勝できたことはとてもうれしいことですし、今日まで練習してきたものがしっかり試合という場で発揮できたのはうれしく思う」と話した。

 今シーズンは靴に悩まされながらも、多くの人の声を聞きながら練習と向き合い「全てが良い方向につながった」と振り返る。「一番の収穫は試合での出来より、大会に向けて取り組んだ練習。良い結果につながって本当にうれしい。これが僕はスタートになればいいなと思います」と手応えを口にした。

 ステファン・ランビエル・コーチから大会後に「僕が今後やっていきたいように、やりたいようにやっていってほしい。それに僕たちはついて行くから」と助言があったといい、宇野は「年齢的にも僕のスケートに対する考え方的にも1つの大会に向けて全力で突っ走るのではなく、ただ自分が日々何がしたいか練習しているのをステファンは知っている。きっとステファンも同じ考え」と話した。

 ジュニア、シニアの主要国際大会を総なめにする「スーパースラム」に王手をかけ、残るは五輪の金メダルだけとなった。「今年向き合っているスケートとの向き合い方で五輪がまた目の前に来たら全力で頑張りたい」と話した。来週には全日本選手権(大阪)が控え、「1年で一番緊張する大会。短い期間にはなりますけど、GPファイナルで培った経験や学んだこと、今日までやってこれたことを引き続きやっていき、自分がさらに成長できる試合にできたら」と前向きに語った。

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2022年12月13日のニュース