本多灯 日本歴代2位好タイムでV 東京五輪銀の貫禄「52秒台出てるやん!」 男子200バタフライ

[ 2022年12月4日 04:39 ]

競泳ジャパンオープン第3日 ( 2022年12月3日    東京辰巳国際水泳場 )

男子200メートルバタフライ決勝 レースを終えタイムを見つめる本多灯
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 男子200メートルバタフライは東京五輪銀メダルの本多灯(20=日大)が1分52秒70で優勝した。自己ベストを0秒83更新する日本歴代2位の好記録。瀬戸大也(28=TEAM DAIYA)の持つ日本記録に0秒17差に迫った。男子200メートル個人メドレーは小方颯(19=イトマン港北)が1分57秒81で制し、瀬戸は0秒03差で2位。女子200メートル個人メドレーは成田実生(15=金町SC)が2分12秒23で頂点に立った。

 電光掲示板を見た本多は「52秒台出てるやん!」と喜びを爆発させた。100メートルを折り返してから加速する従来の泳ぎから50~150メートルでギアを上げるスタイルに変更。松田丈志氏を抜く日本歴代2位の記録で頂点に立ち「150メートルまで泳げたら最後は気合。気合は誰にも負けないので、150メートルバタフライのつもりで泳いだ」と笑顔を見せた。

 10月の日本短水路選手権の200メートルバタフライで瀬戸大也の持つ短水路(25メートルプール)世界新記録を1秒39も更新。勢いに乗る20歳は「(来夏の)世界選手権で1分51秒台を出したい」とぶち上げた。東京五輪金メダルのミラク(ハンガリー)が今夏に樹立した世界記録は1分50秒34。本多は「ミラク選手はまだ遠い。世界選手権までに0秒01でも近づいて、パリ五輪で勝てるように頑張りたい」と力を込めた。

 ≪小方 僅差で優勝「世代交代」≫男子200メートル個人メドレーの小方はラストの自由形で瀬戸を抜き、タッチの差で優勝した。夏以降は60~70%の力で長距離を泳ぎ込む苦手の練習に着手。11月に疲労骨折した左第1肋骨が完治していない状態で自己ベストを更新し「ベースの底上げはできている」とうなずいた。病み上がりの瀬戸の状態が万全ではなかったとはいえ「勝ち切れたのは自信になる。もう雲の上の存在ではない。そろそろ世代交代の時間」と威勢がよかった。

 ≪大橋 個人メドレー出場回避≫13日開幕の世界短水路選手権(オーストラリア)を見据える女子の大橋は疲労を抑えるため東京五輪で2冠を果たした個人メドレーは出場を回避した。この日は100メートル自由形に出たが、決勝には進めず「(この種目は)あまり泳ぐ機会がない。もう少し滑らかに泳げれば良かった」と淡々と振り返った。100メートル自由形を選んだのはスピードを出すことが狙いだったそうで「(各泳法の)スピードを上げないと個人メドレーにつながってこない」と語った。

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