地元の巡業で正代節が炸裂「大関落ちて肩の荷が降りている状態で、自分の相撲が取れるんじゃないかと思う」

[ 2022年12月4日 19:59 ]

地元ファンへの感謝の思いを語る大関・正代
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 大相撲の冬巡業が4日、熊本県芦北町で行われ、同宇土市出身の大関・正代(31=時津風部屋)が正代節を全開させた。

 5度目のカド番で迎えた九州場所では6勝9敗で13場所守ってきた大関の座から陥落。傷心の帰郷となったが、待っていたのは地元の大きな声援と激励だった。午前中の公開稽古では館内に姿を見せるや、ファンが大挙押し寄せサイン&撮影攻め。花道がファンで占拠される異様な盛り上がりとなった。 この日は「宇土市出身、大関・正代」と紹介されると拍手で迎えられて公開稽古の土俵に登場。申し合いは行わなかったが、ぶつかり稽古で大関・貴景勝に胸を出してもらった。

 地元の熱い応援を久々に間近で感じ「厳しい声もあるけど、真摯に受け止めて来場所に向けて頑張っていく糧になった。声が元気につながる。いい刺激になると思います」と感謝の思いを口にした。

 来年の初場所で10勝以上を挙げれば大関に復帰する。稽古後には熊本市出身の平幕・佐田の海と質問コーナーで「頑張りたいと思いますが、あまり期待しないでください」と話し、館内を笑わせるひと幕も。初場所に向けては「正直10番はそこまで意識しない。大関落ちて今、肩の荷が降りている状態で、すごい本来の自分の相撲が取れるんじゃないかと思っている。それを生かしつつ、最終目標として10番いけたら」と独特の言い回しで再起への思いを語った。今後は巡業後半で稽古に参加して、年末年始の調整につなげていく方針。「いい相撲を、応援して力もらっているだけでなく逆に何かを返せたら。これからも頑張っていけたら」と熊本愛だけは強く持ち続けている。

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2022年12月4日のニュース