平尾誠二さん七回忌にリーグワン・神戸が黙とう「チームが栄えていくことを平尾さんも望んでいる」

[ 2022年10月20日 14:08 ]

平尾誠二さんが亡くなってちょうど6年が経ち、黙とうをささげる神戸の選手とスタッフ (C)コベルコ神戸スティーラーズ
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 ラグビー元日本代表で、日本代表監督や神戸製鋼(現神戸)GMなどを歴任した平尾誠二さんが53歳で亡くなってから、20日でちょうど6年となった。七回忌を迎えた中、リーグワン神戸は同日午前の練習時に選手、スタッフ全員で黙とうをささげた。

 NO・8前川鐘平(34)にとって、東海大在学時に神戸製鋼へと誘ってくれたのが、当時GMの平尾さんだった。「あんなシュッとして男前やのに、すごい関西弁やなと。平尾さんがこんなベタな関西弁をしゃべるんやっていうギャップに驚いた」。そう笑って懐かしみながらも「日本を代表するラグビー界のレジェンド。尊敬する人だったのでうれしかった」と振り返る。

 入社してからは、社員選手としての模範となるよう声を掛けられた。「ラグビー部の中で社員を代表するような選手になっていけ。社員選手の代表として頑張っていけよ、と」。当時、社員とプロの割合は半々。今も社員としてプレーを続ける前川にとって、平尾さんの言葉は胸に残っており「社業をやりながらしっかりラグビーをする。会社に貢献することを意識しています」と語る。

 平尾さんが現役だった88~94年度に、全国社会人大会と日本選手権を7連覇したのが黄金期。18年度にトップリーグを制した一方で、リーグワン初年度だった昨季は7位と低迷した。「チームが栄えていく、続いていくことを平尾さんも望んでいると思う。チームとしての状態を上げていって、一戦一戦勝っていきたい」と前川。受け継がれてきた神戸のラグビーで、再び日本一を目指す。

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2022年10月20日のニュース