安田祐香、申ジエから学んだ精神的強さ 今季最後の地元開催「気合は入る」

[ 2022年10月20日 04:40 ]

<マスターズGCレディース・プロアマ>アマのバーディーに手を叩く安田祐香(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 【NEXTヒロイン(1)ミレニアム世代・安田祐香】次々と新たなヒロインが誕生する日本女子ゴルフツアー。秋のビッグトーナメントで初勝利をつかむのは誰なのか。大会期間中、世代ごとに注目選手を5回にわたって連載する。第1回は“ミレニアム世代”と呼ばれる2000年度生まれの安田祐香(21=NEC)が登場。地元・兵庫で念願の初優勝を目指す。

 地元で行われる今季最後のトーナメント。当然のこと、神戸出身の安田は「気合は入ります」と言葉に力を込める。ツアー本格参戦3年目。念願の初優勝へ、今季はあと一歩という戦いを続けてきた。

 4月のフジサンケイ・レディースで3位、5月のワールド・サロンパス・カップは7位だった。中盤に苦戦した時期もあったが、9月以降は予選落ちゼロ。「スタッツは良くないですけど、いいなと思えるショットが増えている」と技術的な手応えを感じつつある。

 その上で、勝利へのピースを探すべく動いた。9月中旬、世界ランク1位にも君臨した申ジエ(韓国)に志願して練習ラウンドをともにした。どんな練習をしているのか目に焼き付け、質問をした。特に感じたのは「ジエさんは怒らない、強い選手はコントロールできている」ということ。感情をコントロールできる精神的強さ、その必要性を痛感した。

 日米通算9勝の古江彩佳、西村優菜、吉田優利ら有力選手が名を連ねる“ミレニアム世代”の一人。アマチュア時代には日本女子アマ、アジア太平洋女子アマを制するなど随一の実績がある。申ジエからは「もっと自信を持ってほしい」とも言われた。「もちろん優勝はしたいですが、まずは常に上位争いをできるように」。シード争いにも目を配りつつ、自信を胸に、優勝へと視線を向ける。

 ◇安田 祐香(やすだ・ゆうか)2000年(平12)12月24日生まれ、兵庫県出身の21歳。7歳からゴルフを始め、坂田塾で基礎を学ぶ。兵庫・滝川二高に進み、17年日本女子アマ優勝。19年にはアジア太平洋女子アマを制し、同年のオーガスタナショナル女子アマで3位に入った。19年プロテストで一発合格。目標は申ジエ、松山英樹。現在のメルセデス・ランキングは54位。1メートル63、53キロ。

続きを表示

2022年10月20日のニュース