馬場咲希“一寝不乱”夢中で挑むツアー初連戦 千葉から兵庫650キロ車中泊一度も起きずに疲労回復

[ 2022年10月20日 04:40 ]

レンジでショット練習する馬場咲希(撮影・井垣 忠夫)
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 賞金総額2億円を誇る秋のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は20日、兵庫県のマスターズGC(6585ヤード、パー72)で開幕する。8月の全米女子アマ選手権を制した馬場咲希(17=代々木高2年)は前週の富士通レディース出場直後、千葉県から兵庫県まで車中泊の強行移動を経て初のツアー2連戦に挑む。前年覇者の古江彩佳(22=富士通)は史上初となる2週連続の同一大会連覇を目指す。

 爆睡だった。馬場は約11時間、夢の中にいた。ツアー初の2連戦へ。千葉から兵庫まで車での長距離移動も苦ではなかった。16日、富士通レディース最終日を終えると都内の自宅に寄って荷物を整えてから父・哲也さん(47)の運転する車で夜10時半に出発。休憩を挟みながら約650キロの超ロングドライブ。到着したのは翌17日のお昼だったという。

 馬場は特技を「寝ること」と言う。厚木と岡崎で休憩を挟んだが、それも記憶にない。「どっかでお父さんも寝ながら来たみたいです(笑い)。一回も起きなかった。体調は大丈夫です」。18日には元気に練習ラウンド。アドレスで左に向く癖やグリーン上でラインを薄めに読む傾向を修正し不安も解消した。

 8月の全米アマを制し、時の人となった。海外遠征が続き、一時は体重も9キロ減となったが、その後、3キロ戻し、今はその体重も維持する。国内ツアー参戦6戦目。今大会には早くから推薦出場が決まり「(19年大会2位の)イ・ボミさんが強かった印象があります」。会場には全米アマ優勝トロフィーも展示され、気合が入る。

 来月3日からはアジア太平洋女子アマ選手権(タイ)に出場。帰国後は伊藤園レディース(千葉)、大王製紙エリエール・レディース(愛媛)に出場予定だ。前週、米国から帰国直後の富士通レディースを制した古江にも感銘を受けた。「今回もまずは予選通過を目指して。数字はアンダーで回りたい」と馬場。疲れを感じさせない17歳の大器がツアー初の連戦に挑む。

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