ラグビー・平尾誠二さん七回忌 ともに戦った神戸の福本TD「本当に早い」思い引き継ぎ新シーズンへ

[ 2022年10月20日 06:00 ]

神戸製鋼で活躍した平尾誠二さん(左)

 きょう20日、ラグビー元日本代表で日本代表監督や神戸製鋼(現神戸)GMなどを歴任した平尾誠二さん(享年53)の七回忌を迎える。現在、チームの強化を担うのが、V7時代にともに戦った福本正幸チームディレクター(TD、55)。リーグワン2季目に向けて始動している中で「亡くなられて、もう6年。本当に早いですね」と故人をしのんだ。

 福本TDが神戸製鋼に来たのは、平尾さんがきっかけだった。慶大4年だった89年6月、大学卒業を機にラグビーから離れようと思っていた際に、5学年上でスター選手だった平尾さんが都内まで足を運んで勧誘してくれた。「うちでやってみないか、と。そう言ってくれるだけでうれしかった」。入社を決意し、プロップとして黄金期を支えた。16年に平尾さんが亡くなった後、17年度からはTDを務めてきた。

 調子が悪いとき、苦しいとき、いつも声を掛けてくれた。「“気にするなよ”“命までは取られへんわ”とかね。何度も救われました」。その平尾さんが常に口にしていたのが「ラグビーは楽しむもんや。スポーツは楽しむもんやぞ」という言葉だ。きょう20日の練習時には、選手やスタッフで黙とうをささげる予定。大先輩の思いも胸に、新たなシーズンに挑む。 (西海 康平)

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2022年10月20日のニュース