高安が若隆景らと15番「頭を使うしスタミナもつく」考えながら一番一番、充実の出稽古

[ 2022年10月20日 15:28 ]

荒汐部屋で若隆景(右)と申し合い稽古を行う高安(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 大相撲の幕内・高安(32=田子ノ浦部屋)が20日、東京都中央区の荒汐部屋へ出向き、九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)に向けての稽古を行った。

 荒汐部屋の関脇・若隆景(27)と十両・荒篤山(28)、同じく出稽古に訪れた幕内・阿武咲(26=阿武松部屋)を相手に計15番取って9勝6敗。「お、勝ち越した」と笑いながら「内容の濃い良い稽古ができました」と充実の表情を見せた。若隆景とは8番取って4勝4敗。立ち合いのかち上げと前に出る圧力の強さは健在だった。

 前日は佐渡ケ嶽部屋へ、来週には伊勢ケ浜部屋へ出向く予定という。出稽古期間の週末に行われる巡業でも精力的に稽古を積んでいる。本土俵での稽古以外にも、兄弟子の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)に誘われて屋外で若い衆に胸を貸す山稽古も行った。「巡業でしかできないことですので刺激になりました」と振り返った。

 秋場所では初優勝まであと一歩に迫る好成績。重圧のかかる終盤戦も、今まで以上に平常心で自分の相撲に徹していた。「自分の考えた相撲をしっかり土俵で体現するために集中して取り組んでいます。稽古場でやっていないことは本場所ではできませんから」。積み重ねた稽古が結果として表れてきている。

 所属する田子ノ浦部屋には関取が他にいないため、28日までの巡業や出稽古は貴重な実戦練習の場。「いろんなパターンの力士がいて、相手によって考えながら取り組んでいます。頭を使いますしスタミナもつきます」。工夫しながら鍛練を積む残り約1週間「しっかり活用して、ためになる稽古にしたい」と意欲を示した。

続きを表示

2022年10月20日のニュース