新入幕・水戸龍「稽古が十分にできない俺が勝ったら面白い」11日初日大相撲秋場所

[ 2022年9月8日 05:30 ]

1人でトレーニングする水戸龍(撮影・前川 晋作)
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 新入幕の水戸龍(28=錦戸部屋)が7日、大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けての稽古を行った。部屋の所属力士は他におらず、四股など一人でできる基礎運動に終始。ウオーターバッグを使った下半身トレーニングでは師匠の錦戸親方(元関脇・水戸泉)が“マンツーマン指導”する場面もあった。

 「やっぱり一人だと寂しい。相手がいないと相撲の感覚がなくなってしまう」。申し合いどころかぶつかり稽古もできない状況に不安は隠せない。いつどんな稽古をするか、決めるのは全て自分。「腰が痛くなったら無理はしない。自分のペースでやれるのが良い」と“一人稽古”ならではの良さも語った。

 不利な環境を前向きに捉える。「稽古相手がたくさんいて毎日相撲を取っている人たちに、稽古が十分にできない俺が勝ったら面白い。負けて当たり前」と挑戦者の気持ちで臨む。目標に掲げた新入幕勝ち越しで“一人でも強くなれる”と証明したい。

 《好調の逸ノ城「2桁目指す」》水戸龍と鳥取城北高の同級生で、名古屋場所で初優勝した小結・逸ノ城は7日、幕下以下の力士を相手に37番の申し合い稽古を行った。鋭い出足と四つに組んでの力強さを発揮して好調ぶりを示した。「自信を持っていけばなんとかなる」と強気。秋場所へ「踏ん張って勝ち越し、2桁(勝利)を目指してやりたい。負け越したりして恥ずかしいところを、優勝した後に見せたくない」と自覚十分だった。

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2022年9月8日のニュース