ナガマツ 女子複4大会連続メダル、日本勢初快挙 攻め貫き過去2勝7敗の難敵撃破

[ 2022年8月27日 05:30 ]

バドミントン 世界選手権第5日 ( 2022年8月26日    東京体育館 )

女子ダブルス準々決勝で勝利し喜ぶ永原(左)、松本組
Photo By 代表撮影

 各種目の準々決勝が行われ、女子ダブルスでは世界ランキング6位の永原和可那(26)松本麻佑(27)組(北都銀行)が同3位の韓国ペアを2―1で破って4強入り。3位決定戦は実施されないため、全種目を通じて日本勢初となる4大会連続メダル獲得が確定した。混合の渡辺勇大(25)、東野有紗(26)組(BIPROGY)と女子シングルス前回優勝の山口茜(25=再春館製薬所)もメダル獲得を決めた。

 攻めの姿勢が勝利を呼び込んだ。第1ゲームを先取したナガマツペアは第2ゲームは最大6点のビハインドを背負った。だが、8―13から7連続得点で一時逆転。最終的に19―21で落としたものの、その流れを生かして第3ゲームを21―12で奪い、過去2勝7敗と苦手にしていた相手を3戦ぶりに撃破した。

 「自分たちから先に攻めていける展開をつくれたのが良かった」と松本。過去の対戦ではサーブから4球目までに崩されるパターンが多く、「4球目までの中で自分たちが先に仕掛けていけるように、しっかり集中した」(永原)という。

 風も味方につけた。この日は前日までの第1コートではなく、第2コート。「体に感じるくらいの風」を感じたそうで、第2ゲーム序盤は戸惑いもあったが、中盤以降は風を利用。永原は「レシーブで強く打ってもアウトにならない。思い切り振っていこう、相手にぶつけるイメージで打ち始めてから気持ちも前に出るようになった」と胸を張った。

 世界選手権は18年に初出場初優勝を飾った思い入れの強い大会。この日の勝利で日本勢では史上初となる4大会連続(20年は中止)のメダル獲得も確定。メダル数も3個で並んでいた桃田賢斗(NTT東日本)らを上回り日本勢最多となった。松本は「自分たちの一番良いパフォーマンスが出せる状態で臨んでいる」と好成績の要因を説明、「継続していくことが大事」と強調した。27日の準決勝は世界ランク1位の中国ペアとの激突。永原は「対戦が楽しみ。自分たちのプレーをぶつけたい」と気合を入れた。

 《シダマツまた届かず》女子ダブルス世界ランク5位の志田千陽、松山奈未組は同4位の韓国ペアに0―2のストレート負け。3月の全英オープンで優勝するなど、24年パリ五輪での活躍が期待される新世代ペアだが、前回に続き、4強を逃した。「自分たちの弱いところがたくさん出てしまった」と志田。松山は「点数が欲しいところで取れなかったことが敗因。いつもとは違う緊張があった」と唇をかんだ。

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2022年8月27日のニュース