ラグビー女子日本代表・南主将、歴代選手の記念日に白星届け「新しい歴史を刻むことができた」

[ 2022年8月27日 22:29 ]

ラグビー太陽生命チャレンジシリーズ2022   日本29―10アイルランド ( 2022年8月27日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<日本・アイルランド>アイルランドに勝利し抱き合うフィフティーン(撮影・藤山 由理)
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 世界ランキング13位の女子日本代表は同6位の女子アイルランド代表を29―10で破り、94年の初対戦から通算6度目の対戦で初勝利を挙げた。勝ち越しを含む2トライのFB松田凜日(りんか、日体大)、同点トライのSO大塚朱紗(RKUグレース)ら4選手で計5トライを奪った。

 日本が記念すべき日に歴史的勝利を飾った。プロップ南早紀主将(横河武蔵野)は場内インタビューで会場に向かって喜びを口にした。「最高です!」。この日は試合前とハーフタイムに15人制女子日本代表と7人制女子日本代表のキャップ授与式が行われ、歴代の日の丸を背負った選手たちがキャップ(帽子)を受け取った。女子日本代表の選手に実際のキャップが授与されるのは今回が初めて。女子ラグビーにとって記念の一日に白星を挙げた。南は会見で「この勝利はサクラフィフティーンとして新しい歴史を刻むことができた」と誇らしげに語った。

 20日の同戦では一時15点リードするも、22―57で大敗を喫した。この1週間は「自分たちにフォーカスしてやってきたことを次の試合で出そうと、課題と積み上げてきたものは何か考えた」と南主将。ディフェンスを修正し、失点は前後半1トライずつに抑えた。

 今後は10月開幕のW杯ニュージーランド大会に向け、メンバー選考が行われ、調整を進めていく。サクラフィフティーンをけん引する主将は「私たちはW杯まで、まだまだ進化し続けます。ここがゴールではありません!」と、4569人が駆けつけた秩父宮で力強く誓った。

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