長野 地元・福岡の絆で初首位、同級生の伊藤キャディーと“庭”攻略

[ 2022年8月27日 05:25 ]

男子ゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ第2日 ( 2022年8月26日    福岡 芥屋GC=7191ヤード、パー72 )

13番でラインを読む首位タイの長野と伊藤キャディー
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 1打差2位から出た19歳の長野泰雅(たいが、福岡地行)が6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、自身初の首位に立った。地元・福岡で、11年の松山英樹以来となるツアー史上4人目の10代Vを目指す。通算11アンダーの首位には河本力(りき、22=フリー)ら4選手。16年大会覇者の石川遼(30=CASIO)は弟・航(わたる、22=フリー)とともに69で回り、通算5アンダーの27位で決勝ラウンドに進んだ。

 楽しそうにおしゃべりをしながら、19歳コンビが最終9番パー5のフェアウエーを歩いてきた。2オンに成功していた長野は2パットでバーディー締め。福岡・沖学園高の同級生、伊藤健心キャディーとのタッグで自身初のトップに立った。

 「守りながらも、ロングで取っていこうと。ドライバーの調子がいいので、狙えるところにある」。初日から全てのパー5でバーディー以上。フェアウエーキープ率は平均的だが、大きくは曲げずピンを狙える場所に置けているという。平均300ヤードの飛距離と正確性で着実に伸ばした。

 タイガー・ウッズが名前の由来の福岡のタイガ。芥屋GCは高校時代にキャディーのバイトをし、今も練習で通っている勝手知ったる“庭”だ。伊藤キャディーとは開幕前に、優勝したら300万円あげると冗談半分で約束した。「冗談のつもりだったから、本当に優勝したら土下座して許してもらうって言いました」と笑う。10代での優勝となれば、石川遼や松山英樹ら3人しか達成していない快挙。フレッシュな19歳タッグで、21世紀生まれ初の勝利をつかむ。

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2022年8月27日のニュース