【フィギュア】三原舞依 無音ジャンプでもV「良い経験ができた」主催者平謝りにも優しく笑顔

[ 2022年8月14日 18:48 ]

フィギュアスケート・げんさんサマーカップ最終日 ( 2022年8月14日    滋賀県立アイスアリーナ )

<げんさんサマーカップ2022女子フリー>優勝の三原舞依(撮影・長久保 豊)
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 女子フリーが行われ、SP首位で最終滑走となった三原舞依(シスメックス)がトラブルにも負けず138・45点をマークし、合計207・61点で優勝した。

 2分すぎに突然、今季から使用する「恋は魔術師」の音楽がストップ。無音の中で3回転ルッツ―2回転トーループ―2回転ループ、続けて7本目のジャンプとなった3回転ループも決めたが、そこで演技を中断した。コーチのもとへと戻り、受け取ったCDをレフリーへと手渡した。

 観客の手拍子に支えられ、数分後に音楽が再開すると、ジャンプ後の演技から再スタート。華麗なステップやコレオを披露し、ほぼ総立ちのスタンディングべーションで称えられた。

 「たぶん、曲が止まった時点でレフリーさんのところに行った方が良かったけど…。(その中でも)最後までステップとコレオをすることができた。良い経験ができたと思うし、すごく“ありがとうございます”という感じです」

 そう笑顔で振り返った三原。大会主催者によると、昨年の大会で坂本花織(シスメックス)のSP中に音楽が2度ストップしたことから、今年はCDではなくデータを音源に曲を流したという。万全の状態を整えていたはずが、再びトラブルが発生し、受け取ったCDによって音楽を再開した。

 それでも、最後まで動じることなく滑りきり、昨季の四大陸選手権女王が頂点に立った。大会終了後、主催者が「ごめんね」と謝ると「いいです、いいです。初めての経験になりました」と笑顔で返したという。

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2022年8月14日のニュース