琴音 1差3位浮上でV争いへ 16番あわや池ポチャも幸運ショット「神様っているんだな」

[ 2022年8月14日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NEC軽井沢72第2日 ( 2022年8月13日    長野県 軽井沢72ゴルフ北C=6679ヤード、パー72 )

2番、ティーショットを放つ堀(撮影・会津 智海)
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 AIG全英女子オープン帰りの堀琴音(26=ダイセル)が6位から出て7バーディー、2ボギーの67で回り、通算9アンダーで首位と1打差の3位に浮上した。16番パー5では池ポチャかと思われた2打目が池の縁石に当たって救われる“ミラクル”なパーセーブも追い風となった。ともにツアー初優勝を狙う岩井千怜(ちさと、20=Honda)と黄金世代の吉本ひかる(23=マイナビ)が通算10アンダーで首位に立った。

 池ポチャか――と思った打球が自分の方に戻って来た。16番パー5の2打目は残り239ヤードの池越えショット。3Wを握った堀はフォローの風に乗せて2オンを狙うも「案の定、届かなかった」。だが運がある。池を越えた先の縁石に当たったボールは大きく跳ね返された。逆向きに再び池を越え、約40ヤードも戻る“奇跡”。幸運な形でピンチを免れた。

 「神様っているんだな」。堀は笑顔で実感を込めた。60ヤードを残した3打目は三たび池を越え、グリーン奥のカラーへ。バーディーパットはカップに蹴られたが「あそこをパーで切り抜けられたことが17番の良いショットにつながった」と話す。続く17番で7個目のバーディー。「67」の好スコアはミラクル抜きに語れなかった。

 前週の全英で強風と名門リンクスを攻略し15位と躍進。3日目に同組で回ったマグワイア(アイルランド)のバンカーショット技術は帰国後に早速試した。インスタのフォロワーは1000人も増え、気分も上がった。台風8号の影響を受けたこの日だが、全英ほどの風は感じなかったはず。「風がない分、決め打ちができた」というショットがピンに絡んだ。流れは確実に持ち込んだ。

 直近3週間で日→英→日の強行軍も自ら望んだもの。疲労は感じない。V争いの充実感の方が圧倒的に強い。首位と1打差で迎える最終日は初Vを狙う岩井千、吉本と最終組で回る。「確実に60台は出さないと。ピンも振ってくるだろうし神経も使う。あえてテンポ良く回りたい」。ツアー通算3勝目へ、堀には何とも心強い「神様」がついている。

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2022年8月14日のニュース