崖っぷちのNZがテストマッチ連敗を3でストップ B・バレットがシンビンも敵地で南ア撃破

[ 2022年8月14日 02:28 ]

ラグビー 南半球4カ国対抗ザ・ラグビーチャンピオンシップ第2節 ( 2022年8月13日    南アフリカ・ヨハネスブルク )

<南アフリカ・ニュージーランド>ハビリ(中央下)がトライを挙げ歓喜のニュージーランドの選手ら(AP)
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 10月に日本代表と国立競技場での対戦が決まったニュージーランド(NZ)が敵地で南アフリカを35―23で撃破。テストマッチの連敗を3で止めて今大会初勝利を挙げ、1勝1敗とした。開幕節で南アに10―26で敗れて世界ランキングを史上最低の5位に落としたが、イングランドを抜いて4位に浮上する。19年W杯日本大会優勝の世界3位・南アフリカは15点差を一時ひっくり返したものの開幕連勝を逃し、1勝1敗となった。

 イアン・フォスター監督の去就が取り沙汰されているNZは前週から先発を4人変更し、積極的に外へボールを運んで攻めた。前半25分に右タッチ際でのパス交換からWTBジョーダンが快走。相手反則を誘い、先発復帰のSOモウンガがPGを決めて3―0と先制した。さらに28分、WTBクラークの中央突破を起点にフランカーのケーン主将が右隅へ飛び込み8―0。33分にもゴール前の猛攻からフッカーのタウケイアホが左中間へねじ込んで15―0とした。

 南アは前半30分過ぎから、フッカーのマークス(東京ベイ)らベンチスタートのFW3人を早くも投入。37分にラインアウトモールを押し込み、大外でパスを受けたCTBアム(前神戸)がタックルをかわして右隅へ反撃のトライを決めた(15―7)。前半ラストプレーではSOポラードが自陣左中間から約60メートルのロングPGを成功。15―10で折り返した。

 南アは後半6分にポラードのPGで15―13としたが、NZも9分、18分とモウンガがPGを決めて21―13。しかし南アは19分、キックオフから敵陣でターンオーバーに成功し、直前のプレーでのトライが味方反則で取り消されたWTBマピンピ(元NTTドコモ)が左隅を陥れて21―20と1点差に詰め寄った。NZは26分、途中出場のFBボーデン・バレット(元サントリー)が自陣で相手のプレーを妨害して痛恨のシンビン(10分間退場)。南アは27分、ポラードがこの試合3本目のPGを決めて23―21とついに逆転した。

 だが、1人少ないNZは自陣でのジョーダンのハイパントキャッチから逆襲。CTBリーコ・イオアネが左タッチ際を抜け出し、テンポの良い連続攻撃から33分、CTBハビリが右中間へ抑えて28―23とリードを奪い返した。38分にはラインアウトからゴール前に殺到し、ロックのスコット・バレットが左中間へトドメのトライを挙げた。

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2022年8月14日のニュース