バスケ男子 イラン戦で19得点の馬場雄大“3点シュート矯正輪ゴム”の成果強調「トムさんならでは」

[ 2022年8月13日 18:40 ]

日本―イラン 第2クオーター、パスをカットする馬場(右端)=ゼビオアリーナ仙台
Photo By 共同

 バスケットボール男子の日本代表(世界ランキング38位)が13日、ゼビオアリーナ仙台でイラン代表(同23位)と強化試合を行い、82―77で競り勝った。昨夏の東京五輪以来の代表戦となった馬場雄大(26)が31分8秒の出場で19得点、4リバウンド、4アシスト、3スチールの活躍。第2Q残り2分19秒にファウルを受けながら得点するバスケットカウントを獲得するなど切れ味鋭いドライブから得点を重ねた。課題の3点シュートも5本中2本を成功。“3点シュート矯正輪ゴム”の成果で新たなスタイルの一端を見せた。

 東京五輪後に就任したトム・ホーバス監督(55)から「10回中7回ぐらいドライブするが、逆にしてほしい。空いたら3点シュートを打ってほしい」と意識改革を求められ、新たなスタイルを構築中だ。連日、全体練習後に指揮官とマンツーマンで3点シュート練習を実施。「今までは1人で打ち込んでいたが、それでは確率が上がらないと思った。トムさんのアドバイスはしっくりくることがあり、自信を持って打てている」と言う。

 中指と薬指でリリースする悪癖を矯正するため、指に輪ゴムを引っかけてボールを放つ特殊なトレーニングも導入。「中指と薬指でリリースする時があって、そこでリリースすると右側のショートになる。ゴムを使うと成功率がめちゃくちゃ上がる。(現役時代に)シューターだったトムさんならではの練習」と信頼を置く。

 着実にプレーの幅を広げているが、理想はまだまだ高い。「いいシュートを8本ぐらい売って高確率で決めないと、次のステップはない。すぐに変えられるか分からないがトライすることが大切」。目標のNBA入りへ、外からのシュートを磨くことは不可欠。東京五輪で女子日本代表を銀メダルに導いた名将のもとで、バスケ人生を懸けてプレースタイルを変える覚悟だ。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月13日のニュース