美誠 佳純撃ちも準々決勝で芝田にマッチポイントを握りながら敗戦「国内の選手と試合をする方が難しい」

[ 2022年8月13日 21:20 ]

卓球Tリーグnojima cup2022 ( 2022年8月13日    トッケイセキュリティ平塚総合体育館 )

<nojima cup2022>ポイントを奪われ悔しそうな伊藤(撮影・島崎忠彦)
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 男女の準々決勝までが行われ、女子2回戦では伊藤美誠(21=スターツ)と石川佳純(29=全農)の東京五輪団体銀メンバー同士の対戦が実現した。伊藤は4―2で石川に勝利したものの、続く準々決勝で芝田沙季(24=日本ペイント)に3―4で敗れた。大会は24年パリ五輪シングルス代表選考の対象で男子16、女子24選手がトーナメント方式で争う。最終日のきょう14日は準決勝、決勝が行われる。

 最初の難関を乗り越えた伊藤に試練が待っていた。Tリーグ初陣で、一緒に東京五輪を戦った石川を撃破したものの、フルゲームの大接戦となった芝田との準々決勝ではマッチポイントを握りながら競り負けて4強入りならず。「今回の大会は難しいことが多かった。海外の選手より国内の選手と試合をする方が難しい。これから負けることが増えるかも」。日本人トップの世界5位にランクされる伊藤が淡々とした表情で語った。

 石川とは今年3月のライオンカップ・トップ32でも対戦したが、その時は第1ゲーム終了後に石川が棄権。伊藤いわく「しっかり戦う」のは昨年1月の全日本選手権決勝以来、1年7カ月ぶりで、その時に逆転負けしたリベンジに成功。苦い思い出を一つ払拭したが、その白星を次戦につなげられなかった。「もちろん悔しい思いはある。ゴチャゴチャした感じに追いついていない。それも実力。どんな状況でも大丈夫なようにしないと」。パリ五輪まであと2年。激しい代表争いを勝ち抜くにはさらに進化するしかない。
(大内 辰祐)

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