AS混合デュエットTR 佐藤きょうだいが日本勢初の銀、初出場で躍動 FRにも意欲

[ 2022年6月21日 05:20 ]

水泳 世界選手権第3日 ( 2022年6月20日    ブダペスト )

<世界水泳第3日>AS混合デュエットテクニカル決勝、演技をする佐藤友花、佐藤陽太郎組(撮影・小海途 良幹)
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 アーティスティックスイミング(AS)非五輪種目の混合デュエット・テクニカルルーティン(TR)決勝で佐藤友花(20)、佐藤陽太郎(17=ともにジョイフルアスレティックク)組が86・5939点で日本勢初の銀メダルを獲得した。ソロ・フリールーティン(FR)予選で、TRとの2冠を狙う乾友紀子(31=井村ク)は94・5667点のトップで22日の決勝に進出した。第2日のデュエットTR決勝は吉田萌(26=ザ・クラブピア88)比嘉もえ(14=AS広島)組が4位。競泳の女子200メートル個人メドレー決勝で大本里佳(25=ANA)が4位だった。

 強い日差しが照りつける屋外プールで、初出場の佐藤きょうだいがターザンをテーマに躍動した。15年大会から始まった混合デュエットのTRで銀メダルを獲得。19年大会の安部篤史、足立夢実組の銅を上回る日本勢の最高成績となった。予選より伸びた得点を確認すると、そろって小躍り。姉・友花は「言葉で表しきれないくらい、大事なメダル。早く両親に見せたい」と笑顔を見せた。

 友花が19年シーズン後に所属クラブのコーチに弟・陽太郎とのデュエットを直談判し、20年からペアを結成した。家でも2人一緒に音楽番組を見るなど仲は良い。水中での息もぴったりで、足や手の角度は細かく確認しなくてもアバウトな表現で合う。2人を指導する酒井麻里子コーチは「他のペアに比べて同調にかける練習時間は少ない。ズレていても一言で次から合う」と証言する。陽太郎は「自分たちがやってきたことを信じた。力を出し切ってのメダル」と強調。サムライがテーマのFRで今大会2個目のメダルを狙う。

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